自分のために何人が動いたか

こんにちは、検索迷子です。


自分の異動をめぐり、
内示後にさらに、多くの人を巻き込んだ。


内示を聞かされてなかった上司、
打診されたが、
決定プロセスを知らなかった行き先の上司、
異動に伴い引き継ぎ業務を受ける側、
ファシリティ面での調整役、
予算管理をする部門、
最終決裁権を持つ役員。


内示した当人が休暇に入っていたため、
決裁事項として聞いた自分は、
覚悟を決めたものの、
周囲と話が噛み合わない不思議さが露呈し、
これらの人たちが、
何も知らないなりに、この決定を受け入れた。


そして、
上下左右や水面下で、
現実把握や調整が始まり、
自分一人の例外的な時期の異動は、
やっと本決まりになった。
結果的に、異動先が二箇所になり、
兼務となった。


途中経過を丸々知ることになり、
各人の思惑すら、むき出しで見ていた。


当事者でありながら、
自分にできることは何もなく、
ただ、決まるのをじっと待つしかなかった。


改めて、ひと一人の異動に、
どれだけ組織はエネルギーを使うのかと、
動いた頭数にはらはらした。


客観的に見て、
自分の異動が会社の大事になるほどの、
大変革でもなければ、
大躍進でもなければ、
ネガティブ異動でもないなかで、
何でこんなに自分一人のことに、
がんばってくれるのか、わからなかった。


端的に言えば、
席がワンブロック離れるくらいで、
まるで外国に行くみたいな騒ぎだった。


自分を、
ああしたい、これは向いてる、
みたいに評価してくれることはありがたく、
渦中にいたからこそ、複数の人から、
自分の評価を聞けた面はある。


決定したいまなお、不思議な感覚はあるし、
関連する上層部の思考や、
生々しさを知ってしまった分、
自分のために何人が動いたのか、
その時間はかけた意味があるのか、
辛口で見ていたりする。


ありがたい反面、
自分が一日の大半をどう過ごすか、
まるで決定に参加の余地はなく、
判決を待つ犯罪者の気持ちにもなった。


さしあたり、異動の準備だ。


この決定が数ヶ月先、
あれは正しかったと、
誰よりも、
自分が納得する時間にしたいと思う。


では、また。