まってる。

こんにちは、検索迷子です。


「まってる。」、
デヴィッドカリ、セルジュブロック作、
小山 薫堂(こやまくんどう)さん訳、
千倉書房刊を読了した。

まってる。

まってる。

  • 作者: デヴィッドカリ,セルジュブロック,Davide Cali,Serge Bloch,小山 薫堂
  • 出版社/メーカー: 千倉書房
  • 発売日: 2006/11/17
  • メディア: 大型本
  • 購入: 7人 クリック: 59回
  • この商品を含むブログ (33件) を見る


待ってる、という気持ちの表現を、
赤い刺繍糸を待っているものの象徴として、
絵の中に必ず埋め込んでいる絵本だ。


赤い刺繍糸の使われ方が本当に効果的で、
待っているものが、
誰にとっても、ああ、それわかるわかる、
というものばかりでとても素敵な絵本だ。


わかりやすい使われ方だと、
「運命がつながる日をまってる」
と、赤い糸を使っている。


人の一生には、これのほど、
数多くの待ってる、があり、
数多くの出会いがあるのだと思った。


そして、なかには、
待っていたくないけど、
受け入れなければならないこともあるのだ。
それが、またきゅんとさせられた。


自分が待ってるものは何だろう。


待っているものは来るだろうか。


まってる。


と言っていたいと思う。
まってる。と思えるものを失くしたくないと思う。


それが、誰かと自分を結ぶ、つながりの糸であり、
待てるものがあることが、希望なのだから。


待つもののある人生は幸せだと、
この、まってる。は教えてくれる。


そして、ふと、石垣りんさんの「風景」の詩を思い出した。


まってる。と言えるものがあってほしい。
待てることが、今を照らす光なのだから。


では、また。