こんにちは、検索迷子です。
東山魁夷の絵手本、
東山魁夷(ひがしやまかいい)、川崎鈴彦, 東山すみ著、
美術年鑑社刊を読了した。
- 作者: 東山魁夷,川崎鈴彦,東山すみ
- 出版社/メーカー: 美術年鑑社
- 発売日: 2004/01
- メディア: 大型本
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絵を描くことが苦手だが、
絵を描きたい気持ちにさせられる画集だった。
東山魁夷といえば、
「道」に代表されるような大作を書く画家だと思っていたが、
この本は、知り合いの娘さんに絵を教えるために、
花や風景の描き方を具体的なステップとともに綴った本だ。
必要な道具、
どこからどのように描き始めるかなど、
見ているだけで楽しい。
子どもの頃、絵を描くとき、
どう描いていいかわからなくて途方にくれたことがあった。
こうやって、ステップを分解して、
ひとつひとつのコツがわかる絵手本があれば、
絵が嫌いな子どもにならずにすんだかもしれない。
絵を描くステップがわかるというのもあるが、
描かれた絵が美しい。
特に花の絵が、繊細で温かみがある。
画集としても十分に楽しめて、
手元においておきたくなる一冊だ。
また、大作が描けるということは、
基本に忠実なことがしっかりできていることを、
あらためて知らせてくれる一冊でもある。
抽象的なものごとを描くためには、
細かな訓練の積み重ねがあって、
簡略化できるのだなと思った。
花の絵を一枚描くのに、
これほどステップが必要なのかとわかったのは、
本当に驚きだった。
では、また。