(16)稲垣吾郎さんの、桜のようなファンタジーさ

こんにちは、検索迷子です。


今日は、稲垣吾郎さんをイメージした、桜に関する短歌を紹介したい。今日の桜の短歌は、歌人枡野浩一(ますの・こういち)さんに、当ブログで稲垣さんと桜をからめて書きたい旨をお伝えしたうえで、ご本人に教えていただいた。枡野さん、ありがとうございます。


なお、これはTwitter上でのタグ、#私の_世界に一つだけの花 をテーマに書いているシリーズの4回目になる。これまで、(12)草なぎ剛さんに、いちめんのなのはなを(14)香取慎吾さんの、みどりごのような笑顔
SMAPとファンのかたをつなぐ、こころの糸を書いている。

ゴロデラに出演された際の枡野さんのお話

メンバーカラーがピンクの稲垣さんのイメージを伝えるお花を、時節柄、桜にしようというのはかなり前に決めていた。可憐さと高貴な美しさもあり、でも芯がしっかりとして、みずみずしい生命力が稲垣さんにあうような気もした。それで、いくつか詩集や短歌を探していた。


そんななか、先日、歌人の枡野浩一さんがゲスト出演されていた、詩人谷郁雄さんとのトークイベントで、枡野さんの歌集の朗読を聞く機会があった。


その際、思いがけず、枡野さんが「ゴロウデラックスに出演(#148 2015年1月22日)して、稲垣吾郎さんにせっかく朗読してもらったのに、その歌集の販売がいまひとつだったんですよ」と少し笑いをとってから、その時の課題図書だった歌集『歌 −ロングロングショートソングロング』、雷鳥社、2012年3月刊の朗読を始められた。

歌―ロングロングショートソングロング

歌―ロングロングショートソングロング



誤解がないよう、その会の話題から少し脱線するが、ゴロデラ出演後の枡野さんの連載記事(枡野浩一の「今夜も仲なおり」 第23回「ゴロウ・デラックスと貧乏の話」-ブッチNEWS)では、以下のように書かれていて、稲垣さんのお人柄と、稲垣さんを応援するファンのかたに感謝をされている。


ご本人はTwitterでの反響が嬉しかったのに、いいねなどを押せなかった旨を記載しているので、代わりにご紹介したい。

(前略)
一晩でツイッターフォロワーが千人ほど増えました。
テレビに出たら必ずフォロワーが増える、というわけでは全然ありません。いつもの私はテレビに出ると賛否両論が巻き起こるというか、悪口もたくさん言われてしまいがちなのですが、今回はほとんどまったく批判を目にしませんでした。ツイッターの感想を見るだけで、あの番組を率いている稲垣吾郎さんの魅力と、彼を支持している方々の人柄が伝わってきます。


(中略)
稲垣吾郎ファンの方が、書店に並んでいない私の短歌集を注文して買ってくださった旨をツイートしているのを見つけ、感涙にむせびました。が、こわがられてしまうので、その方のツイートに☆をつけたりすることはできず、そっと覗くだけにとどめました。深謝!!!.


と、枡野さんのご紹介が先となったが、短歌をご紹介いただいた経緯を説明しておきたい。


イベントの終会後、初対面ではあるもののきさくなお人柄にひかれ、ブログの過去記事を見ていただき、稲垣吾郎さんと桜をからめて短歌を紹介したいので、桜を題材にした短歌を教えてくださいとずうずうしいお願いをした。私はこれまで自力で短歌や詩を探してきたので、自分で調べる前にご本人にお願いするなんて、初めてのことでドキドキした。


でも、枡野さんは短時間で、快く2首の短歌を教えて下さった。なお、稲垣さんとからめてというブログ主旨はお伝えしたが、稲垣さんにこの短歌をと、結びつけたこの記事での見解は私の主観である。あくまで、桜の短歌としてご紹介くださったと思っている。


稲垣さんのファンタジーな世界観を伝える短歌

前置きが長くなったが、稲垣さんに、枡野さんから教えていただたい桜の短歌を2首贈りたいと思う。2首とも枡野さんが管理されている、「みんなの短歌投稿サイト うたよみん」のリンク先も教えていただいたため、以下の短歌からサイトに直接飛べるようリンクした。短歌の風合いが伝わるよう、縦書き表示されてるので、ぜひそちらにもアクセスしてごらんください。


1首めは、『結婚失格』講談社文庫、2010年10月刊より。

結婚失格 (講談社文庫)

結婚失格 (講談社文庫)

満開の桜をゆうべ見たけれど梅だったのか夢だったのか

この短歌は、上記の枡野さんの連載の写真で、枡野さんが直筆の黒板を持たれているので、ぜひそちらもごらんください。


1首めの短歌は、稲垣さんのファンタジーさが「梅だったのか桜だったのか」の語感にしっくりくるなと思った。稲垣さんは、最近のテレビ出演で、ご友人の男性との距離感や、女優さんとの過去の交際有無を問われても、否定も肯定もせず、「ファンタジーな部分があってもいいじゃない」といった発言をされている。それは、けむに巻かれるというより、ファンタジーな部分をふわりと楽しませてくれる姿に、確かに、どちらが真実でもいいのかもとなんとなく思わされる。


また脇にそれるが、ファンタジーといえば、ゴロデラ出演時、枡野さんは稲垣さんに直接短歌を贈っているが、それは以下のものである。まさに、稲垣さんが男性がお好きなのではという世の中の噂を、短歌にされたものだ。お花の短歌ではないが、ご紹介したい。なかなか大胆に稲垣さんを表現していて面白い。

「両方って人もいるよね」両方に夢を与える稲垣吾郎

話は桜に戻り、2首めはネット限定短歌である。

女投げした硬球がどこまでもどこまでも飛び桜が終わる


稲垣さんは球技などのスポーツはあまりお得意ではなく、野球の硬球の投球フォームは見たことはないが、バスケなどでのなんとなく、「女投げ」をしそうなイメージがある。


この短歌、不思議な雰囲気があり、女投げ=ミットに定まらない暴投、という感じではなく、女投げしたゆえにより飛距離が出て、伸びやかにボールが空に高く飛ぶシーンが浮かぶ。


そして、直球だと視線は相手側のミットにあるが、女投げによって、視線が弧を描いているのを追いかけ、上向きで眺めているうちに、ふと桜の時期の終わりに気づくような新鮮さもある。直球だけ投げ続けていたら、見えなかった風景、視点をずらすような感覚がある。


SMAPというグループにいて、スポーツが苦手とされる稲垣さんだが、その女性らしいような立ち振る舞いによって、重要な役割を果たすことも多々ある。その視点の違いに稲垣さんらしさが隠れ見えるような短歌のような気がした。



枡野さんは、ゴロデラの番組中の紹介でもあったが、「現代の石川啄木」と呼ばれる歌人で、稲垣さんは、「泣き虫なまいき 石川啄木」で2011年に石川啄木を演じたこともあり、何か稲垣さんと不思議なご縁があるゲストのかただと思った。


私はイベントの際まで、枡野さんのゴロデラ出演を存知あげなかったので、この記事を書くにあたり後追いで当時の映像を観たが、お話をうかがったり、こうして短歌をご紹介いただいたこともあって、枡野さんの作品の素晴らしさを機会があればまたお伝えしていければと思う。


桜は、通年でその存在感を主張するものではなく、控えめなその姿、でも満開時の饒舌さも稲垣さんに通じるものがあり、今日は稲垣さんと桜を結びつけて、短歌をご紹介した。


桜は、散り際になって、そういえば今年はお花見をしなかったとか、桜が散って季節が変わり初夏になる焦燥感が一気にくるようなお花だ。桜が終わる、と思う前に、この時期にしかできないことをこの時期にしようと思う。この桜、満開の桜、散る桜、どの桜も今の自分に刻みたい。


では、また。

コラボブログの主旨

今日は、「剛 しっかりしなさい!」のブログ運営者である、凪(なぎ)さんとのコラボブログ第16回である。ブログ主旨については、下記にリンク先を掲載している。


凪さんの15) ゼロから1を作ることができる彼ら、と内容が直接つながっていないが、このコラボブログの自由度としてご了解ください。


【コラボブログ:SMAPとココカラ】(2)SMAPとファンは、もはや一つの組織の最下段、【コラボブログ:SMAPとココカラ】(4)木村拓哉さんの自己犠牲の精神の序盤で紹介している。