アラジン・ファクター(1)

こんにちは、検索迷子です。


以前、『こころのチキンスープ』について取り上げた際、
著者のジャックキャンフィールド、マーク・ヴィクターハンセンの別の著書が気になっていた。
少し時間が経過したが読了した。
タイトルは、『アラジン・ファクター 願いをかなえる成功のランプ』である。

アラジン・ファクター 願いをかなえる成功のランプ

アラジン・ファクター 願いをかなえる成功のランプ


この本は、ある行動をすることによって、人生を劇的に変えることができるというものだ。
それは、タイトルから推測されるように、
『アラジンと魔法のランプ』にヒントがあるらしい。


Wikipedia - アラジンと魔法のランプ


翻訳者である、タカ大丸(たか・だいまる)さんのまえがきによると、次のように説明がある。

 子供の頃に、「アラジンと魔法のランプ」の話を聞いたことがない方はまずいないでしょう。魔法のランプをこするとランプの精が現れ、「お前の望みをかなえてやろう」と言う、あのストーリーです。このおとぎ話はディズニーアニメの題材にもなり、日本のみならず全世界で知られ、愛されています。
 実は、あのおとぎ話には、あらゆる願いを実現するためのある法則が隠されています。それは誰もが知っていながら、知らないうちに心の奥底にしまい込んでしまった、たった一つの法則です。


ちなみに、ディズニーアニメは、『アラジン』というタイトルである。
Wikipedia - アラジン

アラジン スペシャル・エディション [DVD]

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種明かしをするようで恐縮だが、本書でいう、
たった一つの行動とは何かを先に書いておこう。
それは、「頼む」という行動である。
アラジンは願いを頼むことによって、幸せをつかんでいった。
この、頼むという行為を人は恐れるゆえに、幸せを獲得できる可能性をつぶしている、
ということだ。


本書を読む前、この本が、
上手に頼むためのコツみたいな内容だと勝手に想像し、
頼むというと厚かましい行為という印象だったが、
本書に登場する実在する人物の体験談を読むと、考えが変わった。


私たちが日常生活での頼むということは、
たとえばお金を貸して欲しいとか、この製品を買ってという金銭がらみのことだけでなく、
自分のちょっとした話を聞いて欲しいとか、
声が小さいのでもう一度話して欲しいとか、
ほんの少し何かをお願いしたいとか、ささやかなお願いも含まれている。
事例を見ていると、
たった一つのお願いができないばかりに、得られないものも多いのだと思った。

本書内のまとめから、ヒントをもらう


頼むということについて、あらためて考えるきっかけとなると思うので、
それぞれの章末にあるまとめを引用していく。

プロローグ まとめ
・人生を即座に効率的なものに変え、あらゆる願いをかなえることのできるたった一つの行動とは”頼む”ことである。


・多くの人は頼むことを忘れてしまい、”本当にほしいものより少ないところで手を打ち、最高でなくとも受け入れ、可能性の限界まで届かない人生”を生きている。


・次の五つの障害が、ほしいものを頼もうとするあなたの邪魔をしている。
無知、間違った思い込み、恐怖、低い自己評価、プライド



PART1 成功への扉を開く まとめ
・頼むことについて私たちがあまりにも無知なのは、普段の生活の中で、ほしいものをはっきりと、直接に求める姿を見せられたことがないからである。


・家族や社会、マスメディアなどによって、頼むことについての私たちの考え方は歪められてしまっている。


・恐怖は、ほしいものを素直に頼むことを阻む大きな要因であり、中でも”拒絶の恐怖”が最大のものだ。恐怖によって多くの人は頼むことをやめ、ついには頼もうさえ思わなくなってしまう。


・私たちのほとんどは、自分に低い自己評価しか与えていない。そのため、自分の願いや希望が、自分には大それたものだと自分で勝手に思い込んでしまう。また、自己評価が低いと、自分の願望よりも他人の願望を優先するようになってしまう。


・特に男性は必要以上のプライドに縛られていて、ちょっとしたことさえ頼めなくなっている。


・いつ、誰に、どのように頼めばいいかを学べば、あらゆる夢や願いが現実になる可能性が格段にアップする。


・うまく頼めるようになれば、人生を自分でコントロールできるようになり、運まかせの人生から脱却できる。


・一言頼めば手に入るかもしれないお金や仕事、あるいは他人からの手助けも、頼んでみなければ決して手に入ることはない。


・頼むことであなたはチャンスを作り、自分の才能を100%発揮できるようになる。


・頼み方をマスターすれば、ライフスタイルを豊かにし、パートナーや家族との生活を愛があふれるものに変えることもできる。


・誰もが心の中に魔法のランプを持っているが、それに気づいて願いをかなえている人は多くない。彼ら”ランプの持ち主”たちは、いろいろな相手に頼みごとをすることによって、心の中のランプからジニーを呼び出している。


・ジニーがかなえてくれる願いごとの数に制限はない。


・”ランプの持ち主”たちには、次の七つの資質が備わっている。
自分は何がほしいのかを明確に理解している。
自分には受け取る資格があると信じている。
自分は望むものを受け取るだろうという確信を持っている。
情熱がある。
恐怖を感じていても行動する。
経験から学んでいる。
しつこいくらいに継続する。


ジニーとは、ランプの精やランプの魔神、魔人といわれる願いを叶える存在の名前である。
読み方は、ジーニーとも言うようだが本書の表記に従った。


引用したことだけでは、少しぴんとこないかもしれないが、
事例には、どうして手助けしてくれなかったのですか?と、
ある人が問いかけたとき、
それは、あなたが助けを求めてこなかったからとか、
言ってさえくれれば助けたのにという、
まさか、そんな簡単なことで願いはかなったのかという話がいくつかあった。


こんなお願いをしたら、相手はこう思うだろうなと勝手に推測したり、
勝手に卑屈になったり、あきらめたりするのは、
自分が決めた自分の限界のせいなのだと目が覚めた。


仕事でも、収入を得る面でも、ほかのもっともっと叶えたいことでも、
頼んでみる、事前にあきらめないことは大切なことだと、はっとした。
断られる前に、自分が自分に断っているんだと思った。


本書の続きのまとめは、後日また書こうと思います。


願いをかなえるためには、まずは頼める自分になることなんですね。


では、また。