個人間にも守秘義務契約

こんにちは、検索迷子です。


企業に勤めている人は、入社時と退職時に、
会社から守秘義務契約書にサインをすることが求められる。
また、企業間の取引においても、初回取引時点で契約書を交わしていくことが増えた。
むしろそれが当たり前のようになっている。


では、個人の関係においてはどうなのだろう。
もちろん、仕事や同僚レベルでは書面を交わして契約などはしない。
でも、個人的な情報を何気なく話したりすることはあるだろう。
これを、本人の許可なく、ぺらぺらと話す人がなんと多いのかと思う。


かねてから、私は、人は他人の情報を、
影響はないだろうという判断のもとに、
まるで関係ない人に話過ぎるのが気になっていた。
たとえば、同僚のなんとかさんの話を付き合っている人や社外の友人、
身内にしていないだろうか。


でも、これはかなり危うい行為だと思っている。
話した人は、その人だけに話したことであって、
名前は伏されたとしても、まさか他人にその話をされているとは思っていないだろう。
ここで、信頼関係が成り立っているから話したはずなのだ。


わざわざ、他の人に言わないでねと言うまでもないと思っていたりする。
でも、受けてはそうは思っていなくて、
誰彼構わず話してしまう。
あるいは、自分が信頼できる人に話している。
でも、その人は信頼できたとしても、
話題の中心人物とその人に接点がない場合、本当に話していいのだろうか。



私は過去、その人一人しか知らせていない話題について、
いきなりメールが他者からきたり、
いきなり問いかけを受けたり、話かけられたりして、
ものすごくびっくりしたことがある。
なんで、あなたが知っているの?と。


その人を信用して話をしたことが間違っていたと反省すると同時に、
その人を信頼できなくなる。
私の許可なく、勝手に話をしたことが不快になる。



今、個人を特定しようと思ったら、どんな方法だってある。
氏名さえ言わなければ問題ないだろうと思ったら大間違いである。
会話の当人の人脈をあたれば、あっというまに誰かを知ってしまうだろう。


口が軽い人、他人の話を見境なく周囲に話す人を、
私は最も信頼できない。


ときどき、個人間にも守秘義務契約があり、
望まぬ行為や、個人情報の漏洩について対抗できるものがあればいいのにと思う。


少し話しはそれるが、
会社で、私用と業務を兼用した、
他人のケータイ番号やメールアドレスをを他者に教えるのだって、
今の時代はどうかと思う。
が、信じられないくらい安易に教えあう人がいる。


自分の情報は自分で守るしかないのかとつくづく思う。
私は口が軽いほうではないので、
他人の情報は、世間話程度であっても、他の人にはしない。
たとえば、休日に何をしたかとか、趣味とかを知られるのを嫌がる人だっているのだ。


私は自分が知られたくないことを、
他人に意図せず知られた悔しさ、苦い思いを他人にはさせたくないと思う。



子どもの頃、学校の先生に、
「これ、他の人には言わないでね」と、わざわざ言わなければ信用できない人に、
内緒にして欲しいことを話してはいけない、と言われた。


内緒にしてねと言わなければ、内緒にしてくれない人は、
あなた自身も信用していないのだから、
そんな人は、他人に喋る人に決まってるでしょということだった。


これは、とても納得がいく。
だから、私は口が軽くない人を選んで、そういう話題をしているつもりだから、
そんななかでも、誰かに話をされると愕然とする。
信用してたのにと相手を怒るより、見抜けなかった自分にがっかりする。



ちなみに、これ言わないでねというやりとりをしたにも関わらず、
喋るなんて論外です。
信頼が壊れるだけでなく、内容によっては永遠に関係を絶とうと思う。


他人の話で会話をするなんて、ちょっとずるい。
噂話、暴露話なんて下品すぎる。
自分の話はないのかと思ってしまう。


この話をしたら、本人はどう思うかなという思いやりや配慮を持って欲しいと思う。
もし、あなたが、ネット上に、
人から聞いた話なんだけどと、氏名はなくても発信者の交友関係をたどれば、
あなたと明らかにわかることを書かれていたら、
それをどう思うだろうか。


自分が守られたいと思うレベルと、
最低限同じレベルで他人の情報を守ってほしいと思う。


そして、誰にも話すなと言われたことは、絶対に守ってほしい。
人としての約束を破って、相手の目を見て話をできるだろうか。


これ、内緒にしててね、なんて言いたくないのに。
言わずに信頼できる関係でありたかったのに。


だから、契約とか法律とかが生まれてしまうのかなと思う。
口約束ではなく、法的効力がないと安心できない人間関係って怖いなと思う。


相手の許可なくして、その人のことを喋ってはいけない。


信頼という、大切な絆を失くしてしまう。




では、また。