名刺一枚の重み

こんにちは、検索迷子です。


今日、社外に打ち合わせに出かけた。
相手方の企業さんは超大手で、こちらが手を組めないかと打診を持ちかけていた。
そのため、こちら側が企画意図を丁寧に伝えようと、若干緊張して出かけた。


事前に打ち合わせに来社していただいて、話はしていた。
そこで二回目の打ち合わせを先方さんでということだったのだが、
訪問して驚いた。予想以上に、大人数でご出席いただいたのだ。


相手の方たちは社長や部門長、関連会社の責任者数名を含め、
契約前にも関わらず実作業を行う予定の担当の方たちが、
10名程度も出席してくださった。


大企業で多忙な方たちばかりであるにも関わらず、
新しいサービスに可能性を感じてくださり、先方のご担当が、
社内で関係のありそうな方たちをほぼ全員調整を行ってくださったのだ。


コンセプトから話を始めて、本音でこういうことをやりたいと話すと、
いろんな方たちが、こういうことができる、ああいうこともできると、
身を乗り出して提案してくださった。
熱く提案してくださる方が、部門長レベルであったのが本当に嬉しい光景だった。


役職がある方たちが語る話を、だまって聞いていた現場の責任者の方が、
もう御社とやるって社内では決めてるので、面倒くさいこと抜きに、
さっさとやることを決めましょうと言われたときは、震えがくるほどに嬉しかった。


誰もが今、存在していないサービスを頭の中で描き、
何が協力しあえるかイメージが一致していると思った。
世の中にないから、自分たちが作るんだと、すとんと落ちていた。


打ち合わせのあと、ぜひ社内見学をと案内していただき、
そこでもいろんな方と会わせていただいた。


大量に用意していった名刺がみるみる減り、
配った分だけ名刺をいただいて、行く前よりも名刺入れは厚みが増した。


帰り際、同僚と、この名刺は本当に財産だねと語りあった。
この社名が、このブランドイメージがあるから、
相手の方は私たちの話を好意的に聞いてくれる、
一緒にやりたいと思ってくれるんだねと。


相手方の企業さんのほうが、社会的な認知度やその事業性は大きい。
こちらが胸を貸していただく立場だ。
でも、今あるサービスの認知度によって、
これから作ろうとするサービスの期待値は最初から高く持ってもらえている。


このロゴ、このブランドを背負う自分を誇りに思っていこうと思った。
その分、社会的責任も伴い、大きな期待を持たれ、
失敗は許されないという、ビジネスとしてシビアな面も背負わなければならない。


でも、スタートラインに立つことや、ものごとの交渉が上手く進むのは、
この名刺に刷られたこの社名なんだ、
この名刺一枚あるだけで、私に会ってくれる人がいて、
一緒に仕事をしたいと熱烈にアプローチしてもらえる。


信じてくれる人のためにも、必ず成功させたい。
多くの人と契約し、依頼し、巻き込んでいくトークをするたびに、
本気で、まずはこの人たちを幸せにするものを、作ろうと思う。


いただいた名刺の数だけ、お会いした人の数だけ、
少なくとも共感をしていただいたと自信を持つことができる。
この方たちの心をとらえた以上、もっと大人数に支持されるものができるはずだと、
必ず上手くいく、サービスを成功させてみせると誓いを立てている。


名刺の一枚一枚に、
その方と会話したことなどをメモして整理しながら、
一緒に仕事をしてよかったと言い合える未来を描いています。


名刺一枚をいただくことが、こんなに重たいとは思わなかった。
名刺は、その人そのものだから大切に扱うようにというビジネスマナーを、
社会人歴が長くなった今が最も、実感している。
それほどまでに、初対面の方たちと深く会話をしているせいか、
名刺を見るとその方が鮮明に思い浮かぶ。


この気持ちを忘れずに、名刺の重みは、
出会いの重みだと、信用の重みだと気を引き締めていこうと思う。


名刺をいただける関係の貴重さを、いまさらながら知った一日でした。
一枚の名刺は、一人の人なのですね。


では、また。