草なぎ剛さんのギャップイヤー

こんにちは、検索迷子です。


検索迷子で、草なぎさんのことを書き出して2か月くらい経つが、
書いたことをきっかけに教わるものが大きくて、
それがまた次にも書こうと思う原動力になっている。


特に、草なぎさんのことを書くというのは、
ご本人のイメージを損なわないようにという配慮だけでなく、
ファンのかたも含め、草なぎさんの一部なのだと気づき、
誠実な気持ちを忘れずに書きたいと思うようになった。


草なぎさんは、ファンのかたたちの鏡のような存在だと、
思うことも多くなった。
やさしくて謙虚な印象の草なぎさんに好感を持つかたは、
同じような側面を持たれているように感じた。


でも、自分自身はそういう面があるかはわからない。
むしろ、合わせ鏡のように、なかなか見えにくい部分が不思議で、
どうしてなんだろう?と、
じっと覗き込んでいるかのように、自分目線だけで分析している。
無責任なことを書いていないだろうかと、振り返ることも多い。


私はテレビを必要最低限しか観ない。
いっときはあまりにテレビをつけないので
テレビを処分しようかと思っていたくらいだ。
だから、草なぎさんファンのかたのブログやツイッター
教えていただく情報も多い。


テレビをあまり観ないせいか、没頭するせいかわからないが、
草なぎさんが出ている番組は、じーっと集中して見始めてしまい、
気がついたら終わるまで立ちっぱなしというのも、よくある。


雑誌にいたっては全くチェックをしていない。
だから草なぎさんのことをたくさん書きたくても、
視聴体験があまりに少なくて、書こうにも書けない。


自分が知っていることが自分の観たものではなくて、
ファンのかたの言葉で教えていただいたことかもしれないと
思うようなことには、表現に少し慎重になる。
今日はずっと書こうと思っていて、どのタイミングがいいのか、
ちょっと迷っていたことを書こうと思う。
推測を入れてしまう部分はお許しください。


草なぎさんは6月末に捻挫をされた。
そのあと、治りが悪いご様子で長期化しているのが、
足を引きずったり、さすったりという姿が見られた。


その様子をときどき見かけながら、
自分が一年前にジョギング中、同じけがをして、
人生初の松葉杖となり、
完治までに時間を要したことを思い出した。
当初、楽観してすぐに病院に行かなかったことも同じで、
腫れがなかなかひかず、途中で悪化したりというのも、
本当にそっくり同じ状態だ。
同じ痛みと精神的ダメージが手に取るようにわかる。


草なぎさんは捻挫をして以降、
お仕事のペースを少し落とされているように見える。
それがもともとのご予定なのか、
捻挫によるものなのかは知る由はないが、
捻挫の影響もあるのだと勝手に想像している。


そして、草なぎさんをタレントさんとして、
たいせつにしようとするスタッフのかたの配慮も感じる。


草なぎさんは、捻挫直後にPVの撮影ができなかったという。
ランニングシーンもあり、最も足に負担がかかる、
最も走ってはいけない時期に走る状況だ。


どのくらい撮影の影響はあったかは図りしれないが、
ご本人のお気持ちはいったん脇においてシビアなことを書くと、
心理的な迷惑をかけるということもそうだが、
あの規模のPV撮影に動くコストや、
百名規模のスタッフスケジュールをとりなおすのは、
相当大変だったと思う。
保険もかけているだろうが、日数遅延分のコストも
かかっただろう。
自分がもし担当していたら呆然としてしまうだろう。


もちろん、タレントさんにそんな話はしないだろうが、
スタッフのかたはかなり苦心されただろう。
でも、絵コンテを書き直すところまでさかのぼるのは、
時間的猶予がなくできなかったのか、
草なぎさんが無理をしてがんばられたとは思うが、
あの時点ではずいぶんと無謀で、酷使するなと思ったのは確かだ。


そして、少し時間が経過して、
今年前半の多忙さでお仕事をされていないご様子をみて、
あ、これは意図的にペースを落とすように、
スタッフのかたがコントロールしているのではと思うようになった。


タレントさんとして、長く活躍してほしいからこそ、
少しペースを落とす決断を、
されたのではないだろうかと思うようになった。
酷使していると思ったのが失礼なくらい、
体の不調に合わせてペースを変えられたのではと、
草なぎさんの身体を最大限に気遣っていると思うようになった。


ずっと第一線でご活躍されている草なぎさんに、
これまで予定された長期休暇はあっただろうか。


サラリーマンの多くは、慶弔休暇があったり、
当日でも、風邪や大病の際は休めたり、
引継ぎをすれば長めの休みが可能だったり、
長期の病気休暇のあとは時短勤務ができたりする。


経営者層にいるかたは別として、
なにがなんでも自分でなければならないとか、
自分がいないと絶対に困るということは少ないだろう。
(そういうかたもいるでしょうが)


草なぎさんには、草なぎさんの代わりがいない。
だからずっと長く活躍してもらうためには、
走り続けるだけが時間の過ごし方ではないと、
周囲がペースダウンをした予定に配慮し始めたのではないか、
となんとなく思っていた。


私は、今の草なぎさんを見ていて、
「ギャップイヤー」という言葉を何度も思い出した。


ギャップイヤーとは、イギリスを中心に普及している、
高校を卒業してから大学に入学するまで、
あるいは他の時期であっても、
どこにも所属しないで放浪する期間のことという。


言葉の定義としては上記だが、
意訳をすると、有意義な中休み、
ステップアップする直前にかがんで何かを吸収する時間、
ということなのだ。
よく、神様が与えてくれた休憩、
といった言いかたをすると思うが、そうなのかと思う。


気持ちとは別に、
身体が休みを必要としている時期だったのだと思う。


捻挫をしたことによって、一番つらいのは、
人に迷惑をかけることもそうだが、
捻挫をしたことによって当面、行動制限ができることだ。


もともと、長期的な予定が知らされずに、
お仕事をされているとは思うが、
健康なままでそれに取り組むのと、
当面、歩きにくい、当面、走れないという気持ちになるのは、
本当に精神的にまいることだ。


見えない未来の不安より、
しばらく足が不自由だという未来が見えてしまって、
自分は完璧な状態じゃないんだと、
ちょっとした鬱状態にもなりかねない。


でも、そういう時期にもかかわらず、
草なぎさんは、ギターを精力的に練習されたり、
作曲をされたり、お仕事でご活躍されたり、
ただじっとしているだけでなく、有意義に過ごされている。
本当に、気持ちの切り替えがうまく、
気持ちの芯が強いかただなと思う。


今年の捻挫は、草なぎさんにとって、
ギャップイヤーだったのだと思う。
そこから学び吸収したものが、また次なるご活躍につながり、
また新しいものを見せてくださるのなら、
意味のあるギャップイヤーを過ごされているのだと思う。


ギャップイヤーについては、過去に検索迷子で書いたので、
よければ合わせてお読みください。
ギャップイヤーの豊かさ
茂木健一郎さんの著書から教えていただきました。


草なぎさんがこうやって、苦境に立ち、
それを乗り越えていく姿の美しさに、
私たちは感動し、共感する。


そして、自分の日常を映す鏡のように、
草なぎさんを応援し続けるのだと思った。
草なぎさんから教わることも、
草なぎさんのファンのかたから教わることも、
この、草なぎさんのギャップイヤーのような時期、とても多かった。
私がギャップイヤーのことを書いたのはもう5年前だが、
草なぎさんの前向きさに、この言葉を再び思い出させてもらった。


大きな跳躍の前には、
しっかりかがむことも必要なんだと思う。


いま、何かを全力でがんばれないなと思うとき、
それは、自分にとっての「ギャップイヤー」なんだと思うと、
少し前に進めそうな気がする。


推測で書くのは抵抗があったのですが、
今日はギャップイヤーを紹介したくて書きました。
誤解などがあれば失礼します。


では、また。