インタンジブル、無形の力

こんにちは、検索迷子です。


『無形の力 インタンジブルが会社を変える』
山川和子(やまかわかずこ)さん著、
PHP研究所刊を読了した。

無形の力 インタンジブルが会社を変える

無形の力 インタンジブルが会社を変える

最近、あまりビジネス書に心惹かれることがなかったが、
インタンジブルとは何か、ということが気になって手にした。


経営に長いこと従事されている著者のかたは、
本書を経営書として書かれたと思うが、
私自身はこの言葉の意味というものに注目しながら読了した。

インタンジブルとは


以下、本書から引用します。

無形の力(インタンジブル・パワー)
触れることはできないないが、超現実的なパワーとして確実に存在し、人間の英知によってエネルギー化することができる。
その結果、計り知れない有形、無形の好結果が得られる。


無形の価値(インタンジブル・バリュー)
インタンジブル・パワーをツール化して使うことにより得られる価値で、人や組織、社会、国家の文化や風土となり、大きく波動する。人や企業は、その価値から望むものや幸せを手に入れることができる。


無形の手段(インタンジブル・ツール)
仕事や人生において、望ましい結果や価値を生み出すために使われる見えない道具。


この例として、
視覚的に見える花は、タンジブル(有形)の価値であり、
見えないが存在する根は、インタンジブル(無形の力)とされていた。


有形なもの、タンジブルなものが、
ある時期確かに価値があり、
いかに多くのものを所有するかが注目されていたことがあった。


でも、自分自身も含めて、
有形のものだけでは真の幸福、満足はつかめないことがわかり、
物事の価値観は大きく変わってきていると思う。


有形のものに振り回され、そこに価値を見出していた時代は過ぎ、
自分個人も目に見えるものだけに興味は感じなくなっていった。


この本のベースにある、経営と言うことについても、
一時期ほど関心がもてなくなった。
それは、自分の視点からすると、
会社という組織もまた有形なもののひとつで、
誰かの所有物であるという気持ちからだ。


単語だけ感化されて、
本書の骨子とはずれてしまうような紹介で申し訳ないが、
未知な用語によって、
これまでの考え方が再定義されるのは興味深かった。


経営層に近いかたが読めば、
また違った発見があるのだろう。


では、また。