こんにちは、検索迷子です。
桜の季節、ペットとの朝晩の散歩は、
桜が一番美しい散歩道にしている。
普段は違うルートで会う飼い主さんも、
実は自分もそうなんですよと話していた。
朝もいつもより10分早起きして普段より距離を歩き、
夜は夜で、自宅前の桜の木をライトアップしているお宅もあり、
のんびりと桜を眺めながら歩いている。
お花見に遠出しなくても、
周囲に桜の名所がたくさんあり、
一日こうして何度も、桜をめでることができる。
桜の季節には、
その時期を形容する美しい日本語がたくさんある。
花明かり(はなあかり)、
花の雨、
花冷え、
花筏(はないかだ)、
花の下臥(はなのしたぶし)、
花衣(はなごろも)
など。
暗闇に白くぼんやり光る桜、
雨のようにちる桜、
桜に春を告げられてうきうきしているときに、
急に季節を急ぐなといわれているかような花冷え。
散る桜が川面を流れるようすの花筏、
桜の木の下で眠る花の下臥、
散る花びらをまとうかのような花衣。
桜はその可憐な色合いで、
いくらでも、比喩が膨らみそうだ。
こうした日本語を紹介した本がある。
『きれいを磨く 美しい日本語帳』、
道行めぐ(みちゆきめぐ)、一校舎国語研究会著、
永岡書店刊だ。
- 作者: 道行めぐ,一校舎国語研究会
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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本書では、四季を通した美しい言葉が掲載されているが、
表紙の桜のイラストにもあるように、
美しい言葉を実感したり、探したくなるのは、
やはり、桜の季節なのかもしれないと思った。
そういう時期だからこそ、本書を手にしたのだろう。
美しいものをただ美しいといえる素直さも大事だけれど、
美しさを何かにたとえて言葉を紡ぐ、
そのセンスのよさに触れると、
心がほっとする。
こういう美しい言葉が日本にはあるのだ、
こういう美しい言葉でこの風景は形容されるのだと思うと、
日本で、春で、桜のある季節が特別な時間に思える。
きれいな日本語を使えるひとであろうと思う。
今日は、花の雨で、
花筏がますます見られそうだ。
では、また。