桜の季節の美しい言葉

こんにちは、検索迷子です。


桜の季節、ペットとの朝晩の散歩は、
桜が一番美しい散歩道にしている。


普段は違うルートで会う飼い主さんも、
実は自分もそうなんですよと話していた。


朝もいつもより10分早起きして普段より距離を歩き、
夜は夜で、自宅前の桜の木をライトアップしているお宅もあり、
のんびりと桜を眺めながら歩いている。


お花見に遠出しなくても、
周囲に桜の名所がたくさんあり、
一日こうして何度も、桜をめでることができる。


桜の季節には、
その時期を形容する美しい日本語がたくさんある。


花明かり(はなあかり)、
花の雨、
花冷え、
花筏(はないかだ)、
花の下臥(はなのしたぶし)、
花衣(はなごろも)
など。


暗闇に白くぼんやり光る桜、
雨のようにちる桜、
桜に春を告げられてうきうきしているときに、
急に季節を急ぐなといわれているかような花冷え。


散る桜が川面を流れるようすの花筏
桜の木の下で眠る花の下臥、
散る花びらをまとうかのような花衣。


桜はその可憐な色合いで、
いくらでも、比喩が膨らみそうだ。


こうした日本語を紹介した本がある。
『きれいを磨く 美しい日本語帳』、
道行めぐ(みちゆきめぐ)、一校舎国語研究会著、
永岡書店刊だ。

きれいを磨く美しい日本語帳

きれいを磨く美しい日本語帳


本書では、四季を通した美しい言葉が掲載されているが、
表紙の桜のイラストにもあるように、
美しい言葉を実感したり、探したくなるのは、
やはり、桜の季節なのかもしれないと思った。
そういう時期だからこそ、本書を手にしたのだろう。


美しいものをただ美しいといえる素直さも大事だけれど、
美しさを何かにたとえて言葉を紡ぐ、
そのセンスのよさに触れると、
心がほっとする。


こういう美しい言葉が日本にはあるのだ、
こういう美しい言葉でこの風景は形容されるのだと思うと、
日本で、春で、桜のある季節が特別な時間に思える。


きれいな日本語を使えるひとであろうと思う。


今日は、花の雨で、
花筏がますます見られそうだ。


では、また。