こころが満たされる本

こんにちは、検索迷子です。


自分を愛せないと思うとき、
言葉の使い方を変えてみるだけで大きな効果がある。
そう思える一冊を読んだ。


ルイーズ・L・ヘイ著『こころが満たされる本 −すべてはあなたの中にある』大和書房刊だ。

こころが満たされる本―すべてはあなたの中にある

こころが満たされる本―すべてはあなたの中にある


著者は子どもの頃から、義父に虐待を受け、
自分を愛せないだけでなく、周囲を愛せないでいた。
また、ガンに冒されるという経験もしている。


自分を受け入れ、周囲とどう折り合いをつけていいか、
迷いの渦中にあるとき、
自分にあったヒントがどこかに見つかると思う。
言葉の使い方を変えるだけで、
視点を変えるだけで、
人はここまで前向きに生きられるのかと思う。


特に、印象に残ったのが、
行動は信念をうつす鏡、の項の、
「もはや、ネガティブな考えをもつなどというぜいたくをする余裕はない」という心境だった。なぜなら、ガンと診断されたのだから。
というもの。

ポジティブな人が周囲をネガティブという不思議


自分のなかで、なかなかしっくりこなくて、
もう少し考えたいと思ったのが次の内容だ。

ポジティブな方法で、愛と好意を得る


ある女性から「ふだんポジティブでいる自分が、いつもネガティブな職場の同僚と接していくにはどうしたらいいか」とたずねられたことがある。
まず最初にわたしが興味をもったのは、自分のことをポジティブだと思っている女性が、同僚はみなネガティブだと言ったことだった。
もしかしたら彼女の中に、自分でも気づかないネガティブなものがあるのかもしれない。
わたしが彼女にすすめたのは、職場は平和と喜びに満ちていて、同僚はみな人生に感謝しており、あらゆるところで敬意がはらわれている、と信じることだった。
同僚のやり方に不平を言うのではなく、自分はつねに理想的な場所で働いているとアフォメーションをするのだ。
この考えを受け入れることで、彼女は同僚のもっているいちばんいいものを引き出せるだろう。同僚が彼女の内面の変化にこたえるからである。
同僚のことを「とてもネガティブな人たちだ」と考えてはいけない。
どんな人もあらゆる面をもっているのだから、いい面に反応するようにして、穏やかな面を尊敬するようにしてごらん。
他人がたえずネガティブなことを言っていても、気をとらわれてはいけない。

これは、がつんと衝撃を受けた。
相手をネガティブと思うこと自体、自分の内面にあるネガティブさを露呈しているのだと思った。


ポジティブな自分であれば、それをネガティブとしてとらえないだろう。確かに。


実際にこうした気持ちのチェンジはなかなか難しいし、
受け止める自分の心の大きさもトレーニングが必要だ。
意識していきたい点である。


自分も今、まさに同じような気持ちになっていたのかもしれない。
だから、この一文が染み入るように目に飛び込んできた。


一人ひとりにとって、そういうキーワードに出会える本となるだろう。


痛みを知っている人だからこそ、
乗り越える強さを感じる一冊だ。


では、また。