2秒で愛される人になる

こんにちは、検索迷子です。


先日『小泉進次郎の話す力』『元気のバイブル』で紹介した、
パフォーマンス学を研究している佐藤綾子さんの別の著書を読了した。


『2秒で愛される人になる』佐藤綾子著、幻冬舎刊のものだ。

2秒で愛される人になる―自分が好きになるヒント

2秒で愛される人になる―自分が好きになるヒント


なぜ2秒?と思って読み始めた。

「適応性無意識」の2秒の直感


何も考えずに瞬間技で、この人が好きと思ったり、とても大切な人と判断する力、
これが、「適応性無意識」という、「直感」と一般的に呼ばれるものだという。


「ひと目ぼれ」の仕組みを知るために、佐藤さんは次の研究をした。

第1章初対面であなたのすべてが見抜かれる
初対面の2秒で人柄はわかる


「顔における第一印象形成の確度と時間」という実験をしてみました。選んだのはサンプルとして大学院生7名です。そしてこれを、パフォーマンス学を勉強している40人の社会人と60人の大学生に別々に見せて回答を取ったのです。
結果、驚くべきことがわかりました。


1 第一印象形成は2秒で確実に行われる。その判断は見せている画像を5秒に延長しても10秒に延長しても全然変わらなかった。
2 第一印象の読み取りは、社会人でも大学生でも差がない。
3 2秒の印象把握はひごろの7人の性質をピタリと言い当てていた。


結局、ひと目ぼれは、私たちの心の中に知らない間に形成された「理想のその人」を、あなたが誰かに出会ったたった2秒間(場合によってはそれ以下)に、敏感に感じ取るから起きるのです。
それは、小さいときにあなたをかわいがってくれたお父さんだったり、お母さんだったりするのかもしれません。
あるいは、いつか映画で見て「こんな人がいいなあ」と思っていた「あの人」なのかもしれません。いつかどこかで見たような感じ、好ましくて懐かしいその姿が、私たちの心には「内部意識」としてあるわけです。
私たちはときどき、初めてその人の会ったのに、
「ああ、この人には前から会いたいと思っていたし、昔、求めていたその人に会ったような気がする……」
と、不思議で神秘的な思いにとらわれることがあります。
それを心理学で「デ・ジャ・ビュー」と呼びます。
「既視感」と訳します。まだ未経験なのに、いつか経験したという感じがするような錯覚、記憶錯誤のことです。
でも、「デ・ジャ・ビュー」は、結局は脳の中の内部記憶と結びついているのだと思われます。出会った瞬間、お父さんに似た人を好きになる女性がいたり、お母さんに似た女性を好きになる男性は、この内部意識にピタッときた、というのが正確なところでしょう。
その内部意識と目の前にいる人との印象が、見事に同調し強い共感を生み出す「この人こそ、私の求めていた人だ」というわけです。
求めていた自分の中のその人に、目の前の人が一瞬の間に同調した、そしてそれは2秒でも充分である、ということなのです。
たった10分の1秒でも、「いいな」と思ったり、「優しそう」と感じることができるのです。


ひと目ぼれごいうほどの強烈な経験でなくても、
この人はなんだか懐かしいと思うことはよくある。


そして、だいぶ時間が経過してから、
ああ、あのときに会った人に似てるんだと気がつく。


ひと目ぼれができるということは、
理想がクリアになっているということだとわかった。


2秒で自分は他の人からどう見えるのだろう、
と思うと少し怖いような気もする。


でも、2秒で自分も無意識に相手をカテゴライズしているのは、
はっきり自覚できる。


特に営業をするようになって、
毎日たくさんの人と会う経験をしてからは、
瞬時に顔と名前を覚えて、あとあと名刺に印象を書き込む、
というのが習慣化している。


あとで見返してみて、初対面のその印象と、
時間が経過したときの印象はあまり差がないのも実感している。


2秒の力、もう少し意識していきたいと思う。


では、また。