いくつもの気分転換を

こんにちは、検索迷子です。


気分転換をするのが、ずっと苦手だった。
仕事モードに入ると平日だけでなく、休日も気持ちが休まらず、
いつも心のどこかに仕事を貼り付けていた。


といっても、ものすごく自分が仕事ができるかといえばそうではない。
たまたま転職を何回かしたこともあり、
環境変化や人間関係や、仕事の内容そのものに不慣れだったりと、
いつも何かを心配している状態が続いた。


いや、本当は過去形ではなく、今もそうなのだと思う。
ブログを書けなかった今年の1月17日以降、ブログを再開するまでの時間、
たぶん、ブログを書くわずかな時間さえ気持ちの切り替えができなかった。
自宅でパソコンに向かう気持ちにもなれなかった。


今だって、心に抱えるいろんな不安はある。
でも、ずいぶんと気持ちが健やかだ。


なぜかと考えたら、
今年の冬、あまりにも長時間労働と休日出勤続きで、
仕事も個人的なことも何もかもがうまくいかなくて、
心身ともにかなり参っていた。


だから、思い切って髪型を変えた。
おとなしめの髪型からちょっと明るい感じにすると、
自分が知らない自分に少しなった気がした。


髪型を変えたところで、と思ったが、
髪型を変えたことによって、毎日自分の表情をじっくりと
鏡で見るようになった。


鏡をまじまじ見るようになり、
あ、へんな表情皺ができていると気づいて、
笑おう、笑える自分でいようと思うようになった。


髪型を変えたことで、
外的なことは変化させられないのなら、
自分ができることは自分で変えようと思うようになった。


落ち込みかけてうつむいてしまいそうになったとき、
胸を張って呼吸を整えようとか、
ちょっと煮詰まったら、お茶をしに出かけようとか、
小さい気分転換をこまめに入れて、
自分を自分で元気にさせられる方法を考えるようになった。


ずっと小さいことを重ねているうちに、
仕事で何かあっても、そんなに心が折れなくなった。
それはそれ。これはこれ。
仕事で何かあったとしても、不安だとしても、
人生全てを台無しにしてはならないと。
人生を楽しんでいかないと、私の人生、仕事だけで終わっちゃうよと。


心の持ちようを変えて、気分転換を少しずつたくさん取り入れるようになると、
土日の休日のありがたさがつくづくわかってきた。
土日こそ、ちゃんとTODOを作って、細かい用事とか、
やりたいこととか、人と会うとか、読みたい本とか、
自分の人生の一部として、きちんと過ごそうと思うようになった。


ただ疲労回復だけの土日、
金曜の緊張感をそのまま翌週の月曜まで持ち越したままの土日を、
どれだけ過ごしてきてしまったのかと思う。


なりたい自分、やりたいことのために、
気分転換はひとつひとつ意味のあるものにしたい、
そう思うようになった。


いくつもの気分転換があったほうが、
気分転換そのものに縛られなくていい。
必ずこれをしなければだめと決めてしまうのではなく、
いくつもある気分転換を週末ごとに組み合わせるという感じだ。


仕事だけが自分を豊かにしてくれるものではない。
仕事も大事な人生の一部ではあるけれど、
他者が絡む分、成果も人間関係も時間も、基本的には思い通りにはならない。
そういうものなんだと思うようになってから、随分と楽になった。


休日がしっかりとれることに感謝し、
リフレッシュはそこできっちりしようと思う。
土日が寝れるから楽しみということではなく、
土日をどう過ごそうかと考える楽しみに変わったことが何より嬉しい。


髪型を変えたのは、本当にきっかけの一つだけど、
それがスタートボタンを押してくれたような気もする。


しばらく、封印していたことを少しずつ始めたのも大きいかもしれない。
あれはしない、これはしないと、
無駄扱い、邪魔者扱いしていたようなことのなかに、
自分のリラックスは潜んでいた。


たいへんな時期だからといって、中断しないほうがよかったこともいくつもあった。


検索迷子を書く、という時間もその一つだったと思う。
無駄と思ったことは一度もないが、
時間はそれなりにかかったりする。


でも、この時間をかけたぶんだけの見返りが自分にはある。
自分の心を記録し、そして誰かに読んでもらえる。


何一つ、自分にとって無駄なものはない。
幸せだと思えることは、みんな幸せになるのだと思う。


気分転換ができないような、
ガチガチの生き方はもうしない。
ちゃんと人生を楽しもうと思う。


検索迷子もそういう場所でありたい。
楽しいと思えるから書ける。


書くのが好きなのだと、再び書き出して実感している。


好きなことはやめちゃいけない。
呼吸をするように毎日続ける。
それが、一番の気分転換。


いくつもの気分転換があっても、
書くことが一番、気分転換なのだと思う。


では、また。