乗り越える形の転職

こんにちは、検索迷子です。


転職スタイルは人それぞれあるだろうが、
知人が私の転職のしかたを見て、
苦手なことを乗り越える場所に転職するねと言った。


自分ではあまり意識してきたことはないが、確かにそうかもしれない。
システム関連のことがわからない場所のあとでは、
自ら勉強をしたあと、そういう場所に移り、
折衝に悩んだ場所のあとは、折衝中心の仕事をしている。


在籍当時は、その状況に苦しんだはずが、
ふたをあけてみれば、むしろその苦しんだ部分のことを、
より補う形の場所を選んでいる。
といっても、無意識にという感じなのだ。


今、過去にシステムや折衝が苦手だと思ってきたことの、
両方のスキルを問われる仕事をしている。
そして、気づいたことがある。


過去の会社にいた頃は、
確かにそれらは苦手な時期もあった。
が、在籍中に独自で学んだり、実践を通して、
同僚たちに追いつけたことや、部分的に追い抜けたところはあったのだ。
ただ、自分は他の人に比べたらまだまだだと、
表立って何かするとか、発揮するとか、
困難に飛び込むとか、責任を負うとか、
そういったことをできるだけ回避していたのかもしれない。


それが、両方の面でのスキルを評価してもらって、
今の職場についたことにより、
自分はその道のプロなのだと思いながら仕事をすると、
見えてくる風景が違ってきた。


サイト構築の話を提案しながら、
お客様のヒアリングをしながら、
協力会社の方と話しながら、
あれ?と気づくことがあった。


用語や概念や進め方など、
戸惑うことなく普通にできるのだ。
こんなことできたんだ自分はと、場を変えてみてわかった。


もちろん、組織ならではの慣習はあるものの、
過去の仕事で学んだことがフルに活用できて、
さらに独学で学んだことの底力が、
実践と言う場を得て、使い道のあるものとなっている。


できないと思い込んでいたのは、過去の自分の呪縛だったのかと気づいた。
できると思って進めれば、
知っているんだと思って進めれば、
なんということのないことばかりだったのだ。


できないことを乗り越える形の転職をしてきて、
やっと、その回り道が一本筋を通して進んでいくのかもしれない。


同じ環境にいては見えなかったものが見える。
それが、何よりも転職する醍醐味なのかもしれない。
もちろん、好きなことを極めるというのもいいが、
足りないものを補った結果、好きなものに近づけるような気もする。


では、また。