ワインバーグの本を読む(11)

こんにちは、検索迷子です。


今日は、『コンサルタントの道具箱』第11章からです。

コンサルタントの道具箱

コンサルタントの道具箱

第1章〜第3章
第4章〜第7章
第8章〜第10章


コンサルタントの道具箱』第11章からの法則一覧

第11章 魚眼レンズ
イザベルの最初のひと言
 白紙の状態から始めてはいけない。


混沌たる特異性の法則
 ある人には役立つことも、別の人には苦痛である。ある人には一粒でも、別の人には二粒である。


悪い管理の第1法則、悪いコンサルティングの第1法則
 うまくいかないことがあったら、もっとやれ。


良いコンサルティングの第1法則
 うまくいかないことがあったら、ほかのことをやれ。


ドンの逸脱の法則
 規則的すぎるデータは、観察の結果ではない。作為の結果である。


問題解決に関するスパークスの法則
 問題の原因となった人物が誰だかわかってくると、問題を解決できる可能性は低くなる。


背景の目隠し
 魚はいつも水が見えない。


前景の幻想
 魚はいつもまっさきに空気に気づく。


5分間の法則
 依頼主はつねに自分の問題の解き方を知っていて、その解答を最初の5分間に口にする。


ボールディングの逆行原理
 ものごとがそうなっているのは、そうなったからだ。


ブラウンのすばらしき遺産
 言葉が役に立つこともあるが、音楽にはいつも耳を傾ける価値がある。心の中の音楽は特にそうだ。


不調和の洞察
 言葉と音楽があっていなかったら、そこに欠けた要素がある。


逆金ピカの法則
 よく見せかけられているものがあれば、元の姿に正すべきである。


曲がったパイプのクレンザー
 受け取ったものが何だか理解できないときは、まずパイプに問題がないか調べよ。

第12章 ジャイロスコープ
完璧なバランスの逆説
 不調和を保ちたかったら、完璧な調和をめざせ。


体と脳の命令
 まず体を信用せよ。脳はその次だ。


パーソンの特異性原則
 相手が奇妙な行動をとっていたら、たぶん奇妙なものに反応しているのだ。それはたぶん自分である。


サティアの勝つか負けるか学ぶかの原理
 調和がとれていれば、勝つか負けるかはわからないが、かならず学ぶことができる。


マナのモデル
 大きな魔力(マナ)を持つ人と、持たない人がいる。


適任と寡黙のジレンマ
 調和がとれるようになればなるほど、自分の発言に注意しなければならない。


スターの代理症候群
 誰がどれだけ望んでも、他人の代わりに調和をとることはできない。


ナオミの知識への一撃
 経験は最高の教師であるだけではない。唯一の教師である。経験は唯一の教師かもしれないが、経験が何かを教えてくれるとはかぎらない。

第13章 卵、カラビナ、羽根
クラークの第3法則
 十分に発達した技術は、魔法と区別がつかない。


魔法のダブルバインド
 魔法と区別がつかないとしたら、次もうまくいくなどとどうしていえるのだ?


選択の魔力
 人がそこにいるのは、そこにいることを「選んだ」からである。


ファニーの渋面運命論
 所詮、重要なものなど何もない。


データの羽根
 所詮、重要なものは何もないのだから、重要だというふりをしてもかまわない。所詮、重要なものは何もないのだから、何のふりもしていないふりをしてもかまわない。

カラビナについて

用語補足ですが、カラビナは登山道具ですが、
キーホルダーとしてバックやベルトに通して使っている人を見たことはないでしょうか。
!マークのうえのほうの形とか、小さい靴ベラみたいな形をしたものがおなじみです。


用語として、カナビラとか、ナスカンといったものもあるようです。
本書も、最後の法則一覧では「カナビラ」と誤植?があったのですが、
用語としてはあるようです。
正式名称が、ちょっとわからなかったので、
本文中で使われている「カラビナ」表記に従いました。


本来は登山用品のようで、ワインバーグも登山用品としての道具である
精神的な意味を補うという象徴的な意味で用いています。

 カラビナは、安全を確保して、無用なリスクを避け、その代わり分かれ道などではリスクを承知で前に進むことのできる能力を表す。登山に縁のない人のために説明しておくと、カラビナというのはザイル(ロープ)をハーケン(岩壁に埋め込むフック)につなぐ金属の輪である。登山者が転落する危険を防ぐためのものである。カラビナを私の自信の道具箱に加えたのは、大の登山好きのリンダ・スワーチェクである。カラビナのおかげで、自分の行動を再確認し、その状況に必要な自信をもって前にすすむことができる。

人がそこにいるのは、そこにいることを「選んだ」からである。
今、何かに不安や不満があっても、それは自分が選んだことなのだ。
選択しながら、あるいは選択を避けるという選択をしながら、
積極的にも消極的にも選択をし続けている。


選んだものが正しいかは、自分に問いかけるしかない。
言葉と音楽があっていなかったら、そこに欠けた要素がある。


何が足りないの?
その欠けた要素を探しながら、調和を目指して歩き続ける。


今日は13章まで。


では、また。