こんにちは、検索迷子です。
今日は、『コンサルタントの道具箱』第14章からです。
本書は15章までで、その内容紹介は今日すべて行いますが、
読み込んでいるうちに、もう少し掘り下げたい点があったため、
明日のエントリーで本書全体の総括的な説明をする予定です。
- 作者: ジェラルド・M・ワインバーグ,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2003/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第4章〜第7章
第8章〜第10章
第11章〜第13章
『コンサルタントの道具箱』第14章からの法則一覧
第14章 砂時計
パンドラ性発疹
新しいものがうまくいくことなどないのだが、今度は違うのではないかという期待はいつもある。
時間を無駄にする方法
・混乱は時間の無駄である。
・急がば回れ。信用は時間の代わりになる。正しく使えば、金もしかり。
・結論に飛びつくのは時間の無駄である。原因追究もしかり。
・コンピューターは時間の無駄いなることがある。バックアップでその時間を節約できることもある。
・時間の無駄の原因は休暇ではない。計画不足である。
・ゆとりは時間の節約になる。頼りになる人たちに頼ることもしかり。
・新しいメンバーに考えを伝授するには時間がかかるが、無駄な時間ではない。
・テストは時間を食うように思われるかもしれないが、早い段階にうまくやれば、かかった以上の時間を節約できる。
・研修も時間を食うように思われる活動のひとつだが、早い時期に行えば、実際には時間の節約になる。
・間違いは時間の無駄になる。
・いらだちは時間の無駄である。現実を受け入れないこともしかり。
・プロジェクトが計画に合わないのではない。計画がプロジェクトに合っていないのだ。
・組み立てが悪いと時間の無駄になる。不当な期待もしかり。
・主義を守らずに節約した時間は、まったく節約にならない。それどころか、人生の無駄である。
・妥当であれば、大幅な時間の節約になる。
・お金で幸福は買えないかもしれないが、信頼性は買うことができ、ひいては時間を買うことができる。
ジェリーのプロジェクト期間の鉄則
かならず予定より時間がかかる。
時限爆弾
時は淘汰をすすめる。
ノリエの手際の法則
早くて雑なものなどない。早く仕事をしたければ、手際よくやることだ。
レオの無精法則
明日にはやる必要があくなっているかもしれないことを今日やるな。やろうとも思うな。
第15章 酸素マスク
カオスを最大限に生かす
・自分自身、自分の信念、自分の考えを大事にする。
・自分を信頼する。
・自分自身、自分のスタイル、好みを知る。
・セルフケアを実践する。
・休憩する。
・人から得る必要のある協力を積極的に求める。
・有意義で自分にふさわしく、自分を育ててくれる強化を求める気持ちを大事にする。
・今までの成功を思い出す。
・退屈していたら「旧態」にいるのだと認識し、別の場所に移る。
・精神的な支えが必要なときは求める。
・自分の置かれているカオスを発展させ、大事にする。
・新しいアイデアを探す。とっぴなアイデアであるほどよい。
・新しいことを学び、これまでの知識に加え、依頼主とともに試す。
法則のご紹介はここまでです。
誰かにも与えてこそ、道具箱は生きる。
エピローグに、それまであげていた自分の道具箱の中身を、
知人に贈る「旅行用道具箱」についてが書かれていました。
エピローグ
みなさんのまわりにも探し物をしている人がいるだろう。自信の道具箱を探しているのかもしれない。このような贈り物をするのに、相手の誕生日まで待つ必要はない。
自分自身だけが問題解決をして、満足するだけでない生き方をする。
自分の経験や知識を、他の人に分け与えて、
探し物をしている人に、自信を失った人を支援してこそ、
自分がこつこつと貯めた知識は生き生きとしてくる。
誰かが自信を回復するために、
心が迷いの渦中にいるひとに手を差し伸べたい。
ちょっとしたヒント、ちょっとした体験談がどれだけ救いとなることか。
自分の道具箱は、人のために与える道具箱でもある。
そんな贈り物をいつか私も人のためにできるだろうか。
時間を無駄にする方法は、
人によって時間の無駄の捕らえ方が違うことや、
何に価値をおくかという多様性を思い知らされる。
誰かが無駄と連呼することが、決して無駄ではないと認識を新たにする。
たとえば、
新しいメンバーに考えを伝授するには時間とか、研修についてとか、
こういったことを軽視しがちな人が多い。
教えること、教わることに費やす時間は、無駄ではないのだ。
何よりも、時間の無駄を感じさせるものは、退屈とつながっている。
退屈していたら「旧態」にいるのだと認識し、別の場所に移る。
旧態に紛れて、安心してしまってはいけない。
それが、一番の無駄な時間かもしれないからだ。
新しいものに飛び込むために、自分を信じる。
時間を大切にすることで、退屈からの脱出が始まる。
時間の無駄を、はっきりと見抜くセンスを鍛えよう。
では、また。