ワインバーグの本を読む(9)

こんにちは、検索迷子です。


今日も、昨日の続きでコンサルタントの道具箱』第4章からです。

コンサルタントの道具箱

コンサルタントの道具箱



昨日も少し書きましたが、タイトルにコンサルタントの、とあるのは、
ワインバーグ自身がその仕事をしているためですが、
コンサルタントと無縁のお仕事であっても、本書は参考になります。
仕事をするうえで、対人関係のうえで、
何かを判断するために必要な知恵を与えてくれます。

コンサルタントの道具箱』第4章から

第4章 勇気の棒
臆病者の信条
 勇気は気持ちだけではなく見かけである。


臆病者の公式
 Aをすることに対する恐怖がBをすることに対する恐怖より大きい場合、人はBをする。


ロフタスの法則
 誰が決めたことか、どこに書いてあることかも知らないのに、慣例に従って仕事をする人たちがいる。


マービンの大秘密第4番
 依頼主が何をしていようと、それとは違うことをすすめなさい。

第5章 願いの杖
仲介業者の陰鬱な定理
 仲介業者と取引の交渉をしても、状況がよくなる可能性は低い。相手はプロ、自分はしろうとだからだ。


仲介業者のきわめて陰鬱な定理
 交渉の達人を仲介に立てて契約条件をよくしようとすればするほど、契約条件は悪くなる。


幸せな定理
 取り分にかかわらず、こちらが不快感をもてば、エージェントは貧乏になる。


究極の陰鬱な定理
 自分が望むものがわからなければ、それが手に入る可能性は低い。

第6章 探偵帽と虫めがね
鉄道の逆説
 サービスがひどいから、サービス向上の要求が拒否される。


鉄道の逆逆説
 サービスがよすぎると、評判が聞こえてこないため、提供側がサービスを取りやめることがある。


主婦の仮説
 依頼主には自分からの電話を待つ以外にろくな仕事がない、などと思うな。


斜辺の仮説
 自分とデータの間に三角形があるときは、斜辺を選ぼう。


金槌の法則
 クリスマス・プレゼントに金槌をもらった子供は、何でも叩きたがる。


ウィーナーの図書館の法則
 答えなどない。相互参照があるだけだ。


ルグインの法則
 行動に挫折したら、情報を収集せよ。情報収集に挫折したら、眠れ。


危機への偏り
 危険なときや疑わしいときは、あたふたして大声でわめきちらせ。


探偵の第1法則
 問題を探しているときは、最初に見つけた問題に目を奪われるな。


探偵の第2法則
 撃たれて刺されて死ぬのも、撃たれて死ぬのも同じである。


暗黒律
 彼らは、人に対してすることを、あなたに対してもするであろう。


探偵の第3法則
 相手の質問から必要な情報を入手せよ。

 
探偵の第4法則
 どこからそんな質問が出てくるのか理解できない場合、それは相手が隠しておきたいと思っている計画から出てきているのかもしれない。


シャービーの第4法則
 4年生の算数より難しいことをしていたら、たぶんやり方をまちがっている!


テッド・ウィリアムズ法則
 うまく考えられないなら、考えすぎるな。


探偵の第5法則
 混乱は規制の秩序に有利に働くので、混乱を利用して犯人を探せ。

第7章 イエス・ノーのメダル
サティアの物柔らかな一蹴
 1.言葉、口調、ボディランゲージを使って、心から感謝を示す。
 2.残念そうに、しかしはっきりと、言い訳をせずにノーと言う。
 3.将来、別の関係を作るきっかけを示す。


ゴードンの最初のコンサルティングの法則
 依頼主から最初に仕事がきたときは、イエスとは言わず、ノーとも言うな。


マタイのしかりと否の信号
 誠実で信頼できる人は、自分のイエスやノーを強調するために、わざわざ自分の誠意や信頼性を宣言する必要はない。このことは誰にでも直観でわかる。


善人の指針
 誰にでも好かれる必要があるのなら、コンサルタント稼業から手を引け。


自分の望むものがわからなければ、それが手に入る可能性が低い。
だから、はっきりと、強く、望むこと。
具体的に、何かと。


うまく考えられないなら、考えすぎるな。
行動に挫折したら、情報を収集せよ。


そして、情報収集に失敗したら、眠れ。


何を望み、何を情報収集するか。
程よく、考えよう。


では、また。