人を動かす

こんにちは、検索迷子です。


多くの人が感銘を受けた本として、挙げている一冊がある。
デール・カーネギー著『人を動かす』、創元社刊だ。

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版


原書は1936年初版で、全世界で訳書を含めると1,500万部も読まれている本だ。


人間関係、ヒューマン・リレーションズの分野において、
名著と言われるだけあって、本書で記載されていることは奥が深い。
1955年に亡くなったカーネーギー氏の夫人である、
ドロシー・カーネギー氏により、
1981年、現代に一部置き換えた改訂版が出版された。


確かに事例の一部には、時代を感じるものもあるが、
それでもなお、76年経過した現在読んでも、
人間関係の普遍性を実感することが多い。
人と人がともに生きるうえで、その関係性の悩みはいつの時代も同じなのだろう。

人を動かす、その内容


特定の気になった点を取り上げるより、目次を紹介したい。
そのほうが、今も昔も人とともに生きる悩みは同じということが、
はっきりとわかると思うからだ。

人を動かす
目次


PART1 人を動かす三原則
1 盗人にも五分の理を認める
2 重要感を持たせる
3 人の立場に身を置く


PART2 人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見ぬく
6 心からほめる


PART3 人を説得する十二原則
1 議論をさける
2 誤りを指摘しない
3 誤りを認める
4 おだやかに話す
5 ”イエス”と答えられる問題を選ぶ
6 しゃべらせる
7 思いつかせる
8 人の身になる
9 同情を持つ
10 美しい心情を呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激する


PART4 人を変える九原則
1 まずほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分のあやまちを話す
4 命令をしない
5 顔をつぶさない
6 わずかなことでもほめる
7 期待をかける
8 激励する
9 喜んで協力させる


付 幸福な家庭をつくる七原則
1 口やかましくいわない
2 長所を認める
3 あら探しをしない
4 ほめる
5 ささやかな心づくしを怠らない
6 礼儀を守る
7 正しい性の知識を持つ


どれもが、確かにそう、と思えることばかりだ。


いろんなハウツー本があってもなお、
この本が読み継がれているのは、
こうしたことを小手先のテクニックとしてより、
心からの実感を持って書かれていると思えるからだろうか。


押しつけがましくない本、という印象を受けた。
この本自体が、読者に対して礼を尽くしていると思った。


後日、本書に関係する別な本を紹介したい。


では、また。