ユーザインタフェース設計の鉄則

こんにちは、検索迷子です。


今日も、先日のエントリーでとりあげた、ユーザビリティインスペクションに引き続き、
ユーザビリティエンジニアリング
―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック―』の一部から、

pp.103-104に記載されているcolumnの内容をご紹介します。

ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック

ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック


先日のエントリーでは、ニールセン博士の提唱する10ヒューリステックスを中心に
メモをしました。


コラムによると、ユーザインタフェース設計はまだ他にもあるとのことです。
その三種類をご紹介します。


以下の内容は全て、
ユーザインタフェース設計の”鉄則”のcolumnからの全文引用となります。

ベン・シュナイダーマン博士の提唱よる「インタフェース設計の八つの黄金律」

  1. 一貫性を持たせる
  2. 頻繁に使うユーザには近道を用意する
  3. 有益なフィードバックを提供する
  4. 段階的な達成感を与える対話を実現する
  5. エラー処理を簡単にさせる
  6. 逆操作を許す
  7. 主体的な制御件を与える
  8. 短期記憶領域の負担を少なくする

IBMの「設計の原理」

  1. 単純性:機能を追求めるあまり、遣いやすさを犠牲にしません
  2. サポート:ユーザにシステムを制御させ、積極的に協力します
  3. 既知性:ユーザのこれまでの知識に基づいたものにします
  4. 明白性:オブジェクトとそのコントロールを視覚的に直観的なものにします
  5. 安心感:処理の結果を予想でき、元にもどせるようにします
  6. 満足感:進歩と達成が感じられるようにします
  7. 可用性:常にすべてのオブジェクトに利用可能にします
  8. 安全性:ユーザがトラブルに遭遇しないようにします
  9. 柔軟性:代替の対話技術をサポートします
  10. 個別設定:ユーザがカスタマイズできるようにします
  11. 類縁性:優れた視覚的設計によってオブジェクトを実物のように見せます

国際規格「ISO9241 Part-10:対話の原則」

  1. 作業に対する適合
  2. 自動説明
  3. 制御可能性
  4. ユーザの期待への適合
  5. エラー許容度
  6. 個別化に対する適合
  7. 学習に対する適合

引用は以上です。

ざっと一読したところの感想ですが、
私自身は、IBMの「〜します」形式に好感がもてました。


ニールセン博士のもIBM以外のところも、
作り手はこうでならねばならないという技術者視点と感じられました。
技術者内ルールのように見えました。


対して、IBMはお客様に対して、私たちはこういう思いでつくりますと、
お客様に対する約束のように受け止めれる文面だったのが、
とても印象深かったです。



いずれにしても、どんな手法をつかい、どんなルールをつくっても、
実物以上に、私たちに語りかけてくれるものはありません。


思いだけが先行した、頭でっかちな高機能なサイトや、
意味不明な機能にならないように、
Webサイト一つ一つの機能に気持ちを込めたいと思います。


体系的に骨子を知ることは大切ですが、
たとえそのポリシーで作成さえたものでも万全ではありません。


直感的に、使いにくい物は使いにくいと、
いつの時代でも恐れずに声を上げていくことが、
検索迷子の役割だと思っています。


「対話」という表現が多数でてきましたが、
私たちはインターネットと対話しているような気分で使っているのでしょうか。
何か、そこにも壁があるような気がしました。


ユーザビリティは、ずっと考え続けたいテーマです。
検索迷子が、何の操作でも失敗しなくなるまで、
たぶんずっと続いていきます。


検索迷子は、こうしたルールを知っていても、
未だになんかをインストールするときに吸い寄せられるように間違えて、
どこで間違いに吸い寄せられたのかと、毒づきながら検証しています。


ま、単純におっちょこちょいだともいえるのですが。
おっちょこちょいだって、インターネットはつかうもん。


では、また。