起業家2.0になるには

こんにちは、検索迷子です。


今日は、『起業家2.0 −次世代ベンチャー9組の物語』を読んでの感想を書きます。


起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語

起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語


2年以上前の本ですが、
今、ここに掲載されている方たちの継続的なご活躍ぶりを見ると、
一過性ではない、定着したサービスを作る力の凄さに圧倒されます。


時代の寵児といった言葉では、軽い感じがするくらい、
そのインターネットサービスがもともとあったかのように、
今もなお進化し、生活に根付いているものもあります。


たとえば、はてなの近藤さん。
たとえば、mixiの笠原さん。


このお二人が生み出したサービスがなければ、
私のインターネット生活は、今とは違ったと断言できそうな、
影響力のあるサービスを世の中に送り込んでくださいました。


サービスを生み出すまでのいきさつは他の書籍で読んだことがありますが、
同書が一番、分量があり、丁寧に時間をかけて取材されている様子がわかり、
人となりが浮かび上がり、感情移入がしやすい。


『起業家2.0』をどう読むかは、
その人のコンディションによるのかもしれません。


私が手に取ったときは、起業を想定していたときでした。
自分なら、インターネットの世界で何ができるかといった野心を持ってました。


でも、実際には、インターネットビジネスに新風を起こした方たちを、
尊敬を持って軌跡をたどる、といった読み方に変わっていました。


そして、一番わかったのは、
誰かの成功した方法は、他の誰かにはできないということ。



その人が生きてきた歴史を含めて、
そのサービスが出来上がる背景があり、経路があり、到達地があり、未来がある。


その人だからこそ生み出せた、今のサービスがあるんだと思います。



また、
新しく何かを作り出した方たちは、
必ず、何かを捨てる決断をしています。


過去に夢中に取り組んだスポーツを怪我で中断したり、
突然の解雇で職を失ったり、
それまでの生きる基盤となったものを、
捨てざるを得ない、ぎりぎりのところで次の選択肢を試行錯誤しながら見つけていきます。


大事なものを失った喪失感を、
何かを生み出すエネルギーに変えている。


私がこの本で一番感じたことは、
捨てることから、生み出すことが始まる
という発見でした。



私も、一つ決断をして、あるものを捨てることにしました。


起業というには程遠いことですが、
未来に踏み出すエネルギーにしたいと思います。


自分の働き方を見つめなおすために、
『起業家2.0』は、今の時代、どう自分は働くかを問いかけてくれます。


では、また。