草なぎ剛さんの『Okiraku 2』での、お花の話題

こんにちは、検索迷子です。
今日で検索迷子は1400回めとなる。
6年9か月かけて、1400回も書き続けてきたのかと思うと感慨深い。
完全な個人的記念日だが、昨年9月にたまたま草なぎさんのことを話題にするまで、何度もブログをやめようとしていた。草なぎさんのことを偶然書かなければ、とっくにやめていたと思う。


1400回目は、この7か月間、私がブログを続ける気持ちを支えてくれるきっかけとなった、草なぎさんの話題で記事を書きたいと思っていた。大げさと思われるかもしれないが、書き続ける力をくれた草なぎさんによって、私の運命は大きく変化をした。草なぎさんと草なぎさんはじめSMAPファンのかたに、支えられてきた感謝の気持ちを、新たな記事を書くことでお返ししていきたいと思っている。

「#世界に一つだけの花購買運動」への変則的な参加

もうすぐ、SMAP×SMAPが開始して20周年記念の4月15日に迎える。それに伴い、SNS上では「#世界に一つだけの花購買運動」が活発になっている。


それで今日は、草なぎ剛さんの『Okiraku 2』のなかにあった、お花に関する話題で記事を書こうと思う。私はこの活動を、購買や写真の投稿という形ではなく、変化球ではあるが応援したいと思い、「#私の_世界に一つだけの花」をテーマに、詩や短歌を紹介する記事をいくつか書いた。


ちょうど先日、草なぎ剛さんの著書『Okiraku 2』のレビューをします、という予告記事を書いた。
草なぎ剛さんの『Okiraku 2』読了直後

Okiraku 2

Okiraku 2

Okiraku 2 豪華特装版

Okiraku 2 豪華特装版


数日間で『Okiraku 2』を通しで3回読んだ。読めば読むほど、取り上げたいことがいろいろ出てくるため、総括的なレビューより、小出しにレビューをしてみようかと思って、今日は、お花に関する話題を調べてみた。

Okiraku 2』でのお花の話題

2つ、本書のなかの、お花にまつわる話を紹介したい。


実は、この本のなかで、お花の具体的な名前はたった一か所しか出てきていない。それは、『冬のサクラ』のドラマのエピソードだけだった。


初めての月9ドラマ出演での役が、花屋の店員さんだった話はあったが、ここでもお花の名前はなく、草なぎさんご自身が、特定のお花の名前を書いている箇所は見当たらなかった。途中まで、まるでお花の気配がなく、逆に野菜の話が多数でてきたため、野菜の話題にしようかと思ったくらいだ。


また、『世界に一つだけの花』の話題も、「SMAP AID」のアルバム収録曲にご自身のドラマ主題歌でランクインしたもの、という紹介のみだった。

冬のサクラ』での紹介箇所

では、実際に、『冬のサクラ』紹介された箇所を少し引用したいと思う。

Okiraku 2』p.164より
'11 spr.
僕らSMAPが活動している間
今回の震災に関わっていく覚悟はある


 あの日…、大地震が起きた3月11日。”スマスマ”の生放送でも少し話したけど、僕はドラマ「冬のサクラ」('11 TBS系)の撮影現場に向かう移動中でした。車の中だったから揺れたけど僕自身はそんなに影響はなく、撮影もそのまま続行。夜には最終回の山場であるサクラの木の下での撮影をするべく、まさに東北に移動する予定だったんだよね。それが行けないとなって。家に帰ると花瓶が倒れて割れちゃってるし、何より映像で見る被災地の姿がここまでひどいことになってるとは…。事の重大さを知ってがくぜんとしました。
(後略)


私のTwitterプロフィール画像は、この『冬のサクラ』の舞台となった一本桜だ。まさに、この話題で書かれている最終回の舞台となるはずだった、あのサクラだ。


昨年11月、たまたま仕事で現地に行った。このブログがきっかけとなり、草なぎさんファンのかたのご厚意で、現地に案内していただいた。普段は、写真撮影が下手なため、めったに写真を撮らないが、あまりの澄み切った空と桜の木の、りん、とした姿の神々しさに心を奪われ、これはどうしても撮りたいと思って撮影をした。


この一節、サクラの話題にも触れているが、草なぎさんのご自宅の割れてしまった花瓶の話もある。本書中に、具体的に飾っているお花の名前は出てこないが、お仕事柄、お花をたくさんいただくのだろう。きちんと、花瓶を持っているんだという発見ができたのもまた、「花」をキーワードに、目を皿のようにして本を見返していたならではことだろう。

種と芽、の話での紹介箇所

次に紹介する箇所は、お花の名前は出てこない。高倉健さんの話題で、「種」と「芽」にたとえた話だが、これから花を咲かせる手前の話、「世界に一つだけの花」になろうとしている予兆のようなもので、好きな内容だったので、少し引用したいと思う。

Okiraku 2』p.194より
'12 win.
何をしていても心の中で
”良いざわつき”を感じてる


(前略)
映画でご一緒させていただいたとき、お芝居のことをそんなに事細かく教えていただいたわけではないけど、映画の作り方とか、映画に対しての思いとか、監督と話しているときの言葉だとか、そういうのを近くで聞いていたことで、健さんの”種”みたいなものが僕の中に植えられた気がしてるのね。そうなると”良い芽”が出てくるのは速くて、何をしていても心の中で”良いざわつき”がはっきりと感じられる自分がいて。それがうれしくて。今後それをどう大きくしていけるかが課題かなと思ってる。(後略)


「良い芽」が出たあとの心持ちや変化を、「良いざわつき」と表現しているのが、とても素敵な表現だと思う箇所だった。自分の成長を実感できるような、良い影響を受けてこられたのだなと思うと、その対象となる高倉健さんのお人柄も、これを書いている草なぎさんのお人柄も同時に感じられる、とても温かい文章だと思った。
具体的なお花の名前はなくても、咲こうとする直前の息吹のようなものが力強く感じられる。


と今書いていて、『世界に一つだけの花』も、花の名前は出てこない歌だったと改めて気づいた。そうか、どんな花を咲かせるかは、その人次第なんだなと、草なぎさんのこの文章を読んでしみじみと、『世界に一つだけの花』って、いろんな花、自分らしい咲き方でいいんだと思った。


草なぎさんの文章は、書き映すたびに本当に発見が多い。今日は、『Okiraku 2』のレビューを、お花をテーマに取り上げたが、テーマを変えて、今後もう少し続けたいと思う。



以下、過去記事です。

草なぎさんの書籍を過去にレビューした記事

草なぎ剛さんの『Okiraku 2』読了直後
『クサナギロン』の草なぎ剛さんの「はじめに」の言葉
Okiraku』の草なぎ剛さんのプラスに転化させる言葉
『月の街 山の街』の草なぎ剛さんの「いい違和感」を伝える言葉


草なぎ剛さんの『これが僕です。』の言葉(1)で、おまえと呼ばれなくなった喜びを綴った、「おまえの痛み」。
草なぎ剛さんの『これが僕です。』の言葉(2)で、自信と不安の行きかう感情を書いた、「若者よ!」。
草なぎ剛さんの『これが僕です。』の言葉(3)で、断れない自分なりに、ここぞという時は意志をはっきり言ったほうがいいという、「”NO!”が言えない」。
草なぎ剛さんの『これが僕です。』の言葉(4)で、特技のバック転をコワイお兄ちゃんたちにからまれたときの魔法に使っていたという、「警察官は損をする」。
草なぎ剛さんの『これが僕です。』の言葉(5)で、捨て猫に接して「強く生きる」ことを考えた「目かくしをして正義を判断しろ」と、まえがきで「読み手側の感性に期待する」。
草なぎ剛さんの『これが僕です。』の言葉(6)で、スタッフの死を悼む思い、を取り上げた。