熊本地震の情報活用に「できますゼッケンのWeb活用」を

こんにちは、検索迷子です。


熊本地震で、被害にあわれたみなさま。
一瞬にして、日常生活を奪われてしまったいま、とてもつらい時間をお過ごしになっているかと思います。まずは、心よりお見舞い申し上げます。


余震も続き、ご心配なことは山積しているかと思いますが、一日も早く、穏やかな日常生活を取り戻せるよう、切にお祈りしております。


がんばってくださいなんて、今は言えません。
でも、現実を直視したとき、時に歯をくいしばり、涙を流し、心乱れるときがあるかもしれません。だから、せめても、がんばりすぎず、抱え過ぎず、頼れるかたにどんどん力を借りてください。


生きてください。生きる希望を失わないでください。
あなたが生きていることに支えられ、あなたを必要としているひとはたくさんいます。
生きていてくれるだけで、幸せを受け取っているひとはいます。


だからいまは、とにかく生きていてほしい。
生きることに集中して、
ひとつひとつ、そばにいるひとと、遠くにいるひとの力を借りて、
目の前のものを乗り越えてほしい。
ただただ、生きていてほしい。


遠くで祈るだけの立場ではなく、自分に何ができるかと考えて、今日は、ひとつ提案を書きたいと思います。

Web上で、「できますゼッケン」のようなカラー分類による、情報交換を。

できますゼッケン」というものをご存知でしょうか。ぜひ、このリンク先で「できますゼッケン」の実物をみてください。


阪神淡路大震災後、ボランティアスタッフが「わたしは、何々ができます」と専門分野を明記した用紙を、まさにゼッケンのように体に張りつけて、現地を歩き、お手伝いを求めるかたたちに、自分ができることをアピールしていたようです。


被災者から、「何ができるひとなのか」すぐにわかってもらえるよう、視認性を高めるために4色の色分けがされている。
赤は、「医療・介護」支援、
青は、「ことば」やコミュニケーションをとるための支援、
黄色は、「専門技能」支援、
緑は、「生活支援」、
とて、そのカテゴリの中で、具体的な得意分野をマジックで紙に書くというものです。


この、「できますゼッケン」を知ったのは、2011年の東日本大震災のあとでした。
ずっと、「何ができるか」の自己宣言をして、責任をもってボランティアに関わっていくという自発性や、
考え方に私は感銘を受けて、いつか自分のブログでもご紹介したいと思っていました。
それがまさか、こういうタイミングになろうとは思いませんでした。


このサイトは、「デザイン都市・神戸」推進会議(神戸市ザイン都市推進室内)、
issue+design実行委員会によって運営されていて、
このゼッケンの形にいたるまでの試行錯誤もあり、現在の形に落ち着いたようです。


今回、現地に直接足を運べるかたは、ぜひ、このゼッケンを上記ぺーじより、
ダウンロードして使っていただければと思います。


このゼッケンに共感するものの、
現地にボランティアに行けない人はどうしたらいいかと、
ずっと考えていて、ふと思いついたことがあります。


それは、Web上で色を識別する、絵文字や記号など利用すればいいのではということです。
具体的には、Twitterなどで、医療の情報があるかたは、
■■■医療:発作の対処■■■
●●●生活支援:片付けのコツ●●●
といったように、色がついた絵文字で目立たせる、ということです。


Twitterなどでは、#(ハッシュタグ)が検索性を高めるために利用されていますが、
これをもう少し視覚的に色分けして、知ってほしい情報がもっと簡易に探せないだろうかと思いました。


「できますゼッケン」は4つの大分類ですが、私はここにあと二つのカラーを、あえて付け加えて提案したいと思います。


地震後のSNS上には、
専門知識を積極的に伝えたいかたもいれば、心配で優しいお言葉を発するかたもいる。
ただ、あまりにやりきれない思いを、そっとつぶやきたいだけのかたもいるだろう。


だから、そういう「気持ちに寄り添う」かたたちは、ピンクのカラーを使い、
ただ、とにかくご自身の気持ちをつぶやきたいというかたは、白のカラーを使うといったように。


ポイントは、「情報」と「感想」を分けて、まずは、情報を探しやすくするということにあります。


また、地震後、心なしかTwitterなどが文字だらけとなり、自粛のためか彩りを失ったような気がするため、
こんなときだからこそ、色を効果的に使っていけたらと思っています。

SNSでの色分けの良さは、SMAPファンのかたに教わった

私は、今回こうして書いている提案のヒントは、SMAPのファンのみなさんからいただきました。
たまたまここ半年くらい、このブログでSMAPのことを話題に書くになり、
私のTwitterのフォロワーさんはSMAPファンのかたが大半となっています。


それで日々、フォロワーさん同士が、いわゆる「メンバーカラー」を、
色つきのハートマークや、記号や絵文字などで、端的にわかりやすく、表現されているのを多数見せていただいていました。
色で表現しあう様子に、色をうまくつかった、心が温かくなるやりとりだと思っていました。


具体的なメンバーの名前を書くより、中居さんは青、木村さんは赤、稲垣さんはピンク、草なぎさんは黄色、香取さんは緑、そして、元メンバーの森さんは白と、ファンのかたたちは色彩をつかったコミュニケーションがうまく、そのスタイルを、こうした非常時にも取り入れられればと思ったのです。


実際のメンバーカラーと、「できますゼッケン」の分類の適合度合がどうという観点ではなく、
単に、「情報を探している人にメッセージが伝わりやすく」色を効果的に使ってみようという思いがあります。
それで、リアルな「できますゼッケン」と、
「Web上でのできますゼッケン」カラーをリンクさせて、情報発信しても良さそうだと思いました。


「できますゼッケン」の考え方は、おおげさに言えば、自分が目指している生きかたのひとつです。
「わたしは何々ができます」と言い切れるものを自分は持っているのか、
ましてや非常事態で、道具があまり整わないなかで身一つとなったときに、
自分は何ができますと言えるだろうと、常に自分に問いかけてきました。


今日は、誰かにこうしましょうという提案より、自分自身が何を発信できるのか、
遠方のかたに何かをお手伝いしたいと思ったとき何ができるのかと、
自分に問い直すような気持ちで書きました。


できることを、できる方法で続ける。
それがたとえ自分ひとりのローカルルールであろうが、
絶えず心に留めて考え続けることで、また、新たな方法に発展するかもしれません。
だから、恐れずに発信してみました。
私の稚拙な発想でも、こうして書くことで、それよりもっといいアイデアがあると、
たくさんの提案が生まれてほしいと思いました。


私は、■■■ことば■■■で、誰かの力になりたいと、
「できますゼッケン」を掲げるような思いで、今日これを書きました。


何もしないより、何かしたい。
ならば、書いて伝えるしかない。


静かに祈るだけでなく、一ミリでも動きたいと思います。


最後に、SMAPファンのかたたちは、今日が、SMAP×SMAP20周年記念日ということで、
大々的にお祝いしたい気持ちがありながら、そのお気持ちを現地への心遣いに変えていらっしゃる姿に、
人と人との、SNS上の温かなつながりを見せていただきました。


SMAPファンのかたたちのマナーの良さは、再三ブログでも書かせていただきましたが、
献身的に他者を思いやる気持ちにあふれたTwitter上での書き込みは、とても素晴らしいことだと思いました。



Web上でできることは、きっと、まだまだあると思います。
人のつながりを信じ、明るい未来を描き、
自分もこの状況の当事者として、今日このときをしっかり見つめ、
踏ん張って生きていきたいと思います。


自分自身がまずはタフに生きてこそ、誰かの命を輝かせられるような気がします。


明日に向かって、生きていきましょう。


では、また。