草なぎ剛さんの記憶を引き出す言葉

こんにちは、検索迷子です。


今日は、
草なぎさんの記憶を引き出した
言葉について書こうと思う。


まず、先日のスマスマのビストロで、
ソウルフードをテーマにした料理を
作るにあたってのお話しを。


ソウルフードでと、ゲストのAIさん
からテーマが発表された瞬間、
私の頭のなかですぐに、
ウーピー・ゴールドバーグさんが
思い出された。
そして、調理でポークチョップと、
コーンブレッドを作る姿を見ながら、
あのときと同じシーンを見るようだと
思っていた。


調べると、その放送は1998年3月で、
スマスマの初海外ロケだったらしい。
中居さんがまだ青いスーツの頃で、
オーナーとしてロケ地を探して、
巨大な真っ白い洋館を見つけたり、
木村さん稲垣さんが確か釣りに行ったり、
草なぎさんと香取さんが、街に出て、
お店のリサーチをしてメニューを
考えたのが映像として瞬時に蘇った。


うろ覚えだけれども、稲垣さんが
ウーピー・ゴールドバーグさんに、
カラーパープル』が好きだと
言っていたような気がする。


と思いながら観ていると、
草なぎさんが、試食のときに、
そのときの話をしたのだ。
ソウルフード」の言葉から思い
だされる記憶が、
ウーピー・ゴールドバーグさんの回
だったようだ。


なんだか、まったく違う世界で
生きている草なぎさんと自分が、
同じキーワードで、同じ記憶を
引き出してきたというのが、
ちょっと面白いと思った。


このときの草なぎさんは、
ウーピー・ゴールドバーグさんを、
ゴールド・ウーパールーパー
言い間違えたものの、
映画好きの稲垣さんにさくっと
訂正をしてもらった姿が、
愛らしいと話題になっている。


ちなみに説明するまでもないが、
ウーピー・ゴールドバーグさんは、
カラーパープル』で主演し、
ゴースト/ニューヨークの幻』で
アカデミー助演女優賞を受賞、
『天使にラブ・ソングを…』などで
ご活躍された大女優さんだ。


言い間違いの話に戻すと、
名前の間違いの直後に、中居さんに、
これビーフじゃないんだねと言われ、
ポークと言おうとしてピークと
言ってしまったのも面白い。


言葉の言い間違いは、
最初の段階から、パ行の音感で混乱
しつつ口に出したものの、
そのとき言い間違えた羞恥心が、
まだ心のなかにあったのか、
さらにパ行での言い間違いを招いた。


頭のなかのパ行が混乱してしまい、
音感の呪縛にとらわれてしまった
ようだった。


周囲は笑いにしてくれるけれど、
草なぎさん自身は、思った以上に、
こういう間違いが恥ずかしくて、
ちょっと自分のなかで消化するのに
時間がかかる、繊細さをお持ちなの
かなと想像したりした。


もちろん、こういうあいまいな
記憶をとりあえず口に出せるという、
先日の中居さんの「冬のリビレレラ」の
ような、メンバーに少し身を委ねられる
安心感があってのことだと思う。


不用意に発言をするよりは、
えっと、あれなんだっけと言葉を濁す
ほうが、あいまいな言葉の場合は得策の
ことも多いだろう。
でも、あいまいな言葉を「翻訳」して
訂正してくれると思えるひとがいるとき、
ふわっとした言葉を出せるのだろう。


と、私が今日書きたいことは、
この言い間違いではなくて、
記憶の引き出しを開けた草なぎさんに
ついてだ。


ちょうど日曜日に、パワスプを視聴
していて、わんこそばの話をするのを
聴いていた。
草なぎさんは、お店でわんこそばを
食べたことがないと言い、番組では
ある、という話をされていた。


スマスマでのソウルフードから、
ウーピー・ゴールドバーグさんを
思い出し、
パワスプでのわんこそばから、
過去のロケを思い出しという、
その言葉から引き出される思い出、
というのをたまたま立て続けに聞き、
なんとなく感慨深くなった。


ああ、草なぎさんの経験ってほぼ、
SMAPとして、芸能人として生きている
ところから生まれるんだなと思った。


一般人としての時間がほとんどないで
あろう生活をされているから、
新しい経験の大半がお仕事を通して、
ということになるのだろう。


私たちが視聴しているものと、ほぼ
同じような記憶がご本人にもあるんだ
と思うと、その裏側までは見えないに
しても、芸能人でいることの大変さと、
そこまで見せてもらっているんだという
かけがえのなさを感じた。


わんこそばのシーンは観たことがないが、
ウーピー・ゴールドバーグさんの回は、
一度の視聴なのに鮮明に記憶している。


視聴者は、ファンであるかに関係なく、
出演者よりもそのシーンを鮮明に記憶して
いることがあるような気がする。
出演する側にとっては、毎日続く撮影の
一場面かもしれないが、
特に私のようにめったにテレビを観ない
人間は、その一度の視聴が数少ない映像
となり、はっきりと覚えていたりする。


ちょうどビストロで、草なぎさんが
香取さんに「ロケに行ったの覚えてる?」
というような質問をされていて、
香取さんが覚えていないと返されていたが、
この真意はさておき、
本当に覚えていない可能性もあるだろう。


香取さんに限らず、ほかのメンバーでも、
あのシーン覚えてる?という話題になった
ときに、覚えてないという会話って、
ときどき目にする気がする。


その瞬間は全力で撮影に臨み、集中し、
その撮影が終わったと同時に気持ちを
次の仕事に向けてリセットをする。
多忙なタレントさんは、そうやって、
どんどん仕事をこなしていくのだろう。


たまに、自分が覚えているシーンを、
覚えてないんだよねと言われると、
熱狂的なファンでない自分さえ、
少しがっかりすることがある。
えーあんなにインパクトがあったのに
忘れちゃったのと。


きっと、忘れようとして忘れるのでは
なく、インプットするものが多くて、
どんどん記憶が新しいものに上書き
されていくんだろうなと思っていた。


でも、忙しいSMAPさん同士が、
たまに思い出話をしたときに、
思い出のベクトルがフィットして、
それが視聴した自分も覚えていると、
そうそうと、なおさら親近感がわく。


全部の思い出のベクトルが一緒で
なくても、ときどき、
ある特定のキーワードで引っかかると、
その単語から引き出される記憶が一緒
というだけで、なんとなく嬉しくなる。


別々の世界に生きて、別々の経験を
しているにも関わらず、
ソウルフード」というめったに
日常では使わない単語のときに開いた、
草なぎさんの記憶の引き出し。


それが一致した嬉しさもあるが、
草なぎさんの青春とか、大人になる
過程とか、日々の経験の大半って、
ほぼSMAPで出来ているんだなと、
しみじみと思ったりした。
ずーっとSMAPさんでいることが、
あらためて凄いと思ったりした。


そして、ファンではないと言いつつ、
長年SMAPさんの番組を観ている自分も、
その記憶の一部や、疑似体験を、
草なぎさんやSMAPさんにもらっている。


自分の知識の何パーセントかも、
SMAPさんのエッセンスでできているの
かもしれないと思った。


ソウルフード」ひとつで、
こんなことをつらつら考えた。
テレビにその姿をずっと撮られるのは
たいへんだと思いつつ、
記憶の一部を共有させてもらえることが、
大事な時間だと思ったりした。


草なぎさんやSMAPさんと、わずかな接点
だとしても、今と言う時代に、
同じ記憶を積み重ねている一日一日が、
特別な時間なんだなと思えてくる。


では、また。