『コードネームアンクル』試写会レビュー

こんにちは、検索迷子です。


先日、『コードネームUNCLE』の試写会を
観てきたので感想を書こうと思う。
『コードネームU.N.C.L.E』公式サイト
『シャーロックホームズ』のガイ・リッチー監督作で、
11月14日公開だ。


まず、試写会で驚いたのが、
男性のみと、カップルが圧倒的に多かったことだ。
試写会にはこれまで多数行ってきたが、
女性二人というのが一番多い組み合わせで、
男性が半数、もしかしたらそれ以上を
占めるような試写会は初めてだ。


観終えて、この映画が男性ウケするのが、
なんとなくわかるような気がした。
ストーリーがシンプルで、
とにかく映像がスタイリッシュで、
主人公の男性もかっこいいのだ。


楽しく観られて、重たい内容もなく、
徹底した娯楽映画になっている。
アクションシーンもまったくヘビーではなく、
むしろ随所に笑えるシーンが多い。


映画は単純に言えば、スパイ映画だ。
時は60年代の東西冷戦期、
敵国同士だったアメリカとロシアのスパイが、
世界破壊を狙って核兵器テロを企てる、
ナチスの残党と戦うためタッグを組む。


もともと宿敵同士だったため、
アメリカとロシアのスパイ同士の相性は最悪で、
頭脳派と肉体派、女好きと純情派とタイプは真逆だ。


これを、2013年公開のスーパーマン映画、
『マン・オブ・スティール』で
クラーク・ケント役で出演したヘンリー・カビルと、
映画『ソーシャル・ネットワーク』に出演した、
アーミー・ハマーが好演する。
このタイプの違う男性二人が、
映画を躍動感のあるものにしている。


そして、華を添えるのが、
カギを握る仲間内として、
車の整備士で一流の運転技術を持つ、
小悪魔のようなアリシア・ヴィキャンデルだ。


「世界で最も美しい顔100人」に、
2014年に初めて89位ランクインしている。
また、現在、ルイ・ヴィトンの広告のミューズをしている
とのことで、
映像のなかの美しさは際立っている。
60年代のゴージャスでレトロな服装を、
着こなす姿は本当にキュートだ。


ナチスの残党と裏でつながる大企業のボスを、
華麗なるギャツビー』に出演した、
エリザベス・デビッキが演じているが、
ぞくっとするほど迫力がある。


それから、『ノッティングヒルの恋人』など、
ブコメの印象が強い、ヒュー・グラントが、
UNCLEの指揮官として、渋くていい味を出している。
主演の二人の男性のカッコよさとは全く違う、
落ち着いたたたずまいと、
つかみどころのない策士のようなところが、
映画にスパイスを加えてくれている。


映画のレビューというより、
俳優さんたちの存在が際立つので、
一人ひとりの個性の面白さに興味がわいたので、
人物紹介のほうがメインとなってしまった。


ラストは、主演男性二人の意外な盲点、
そして女性のしたたかさがわかるような、
ちょっとしたトラップもある。


そして、デビット・ベッカムが、
冒頭の映写機のシーンにカメオ出演している。


本人役以外での映画は初出演だったようが、
実は観おわってからこの情報を知り、
少し変装しているから観ているときは
気がつかかず、ちょっと心残りである。


ちょっと軽い気晴らしに、
さらっと観られるいい映画だと思う。
冒頭のドライビングシーンも、
小技がきいていて、そこだけでも楽しい。
特に男性と映画に行かれるかたには、
テンポよく進む映画なのでいいと思う。


観おわって、瞬間瞬間に楽しいと思える、
娯楽映画っていいなと思った。


では、また。