草なぎ剛さんの中心軸

こんにちは、検索迷子です。


草なぎさんの身体能力について、以前3回記事を書いた。
今日は、草なぎさんの中心軸について書きます。
草なぎ剛さんの可動域
草なぎ剛さんの繰り出す力
草なぎ剛さんの反動


最近、草なぎさんのことを書いていると、
どうして検索迷子で書かなかったような、
タレントさんやジャンルのことをと疑問に思われたりするのだが、
何度も書いたことで、自分でわかってきたこともある。


これはもう単純に、パフォーマンス部分の魅力、
詩とか本とかと同じように、クリエイティブな部分に触発されて、
なぜそう思うのかを知りたくなるんだと思った。


ちなみに私は草なぎさんのことを書いていても、
ぷっすまなど、
草なぎさんの素に近いようなバラエティはほとんど観ない。
多くの草なぎさんファンのように、
すべてを温かく受け入れて草なぎさんを見ているわけではないので、
だから、ファンだとは恐れ多くて言えないのだ。


パフォーマーとしての草なぎさんの動きそのものに、
目を奪われて、いまのは何だったの??と思って、
しばらく考えて、それで書き残したい衝動が起きたときだけ、
ここでちょっと書き始めている。
興味の持ち方が、詩のことを読み解きたいというのと同じように、
わからないなりにわかりたい、というところだろうか。


ということで、今日は、草なぎさんの中心軸について書きます。


私は草なぎさんがセンターで踊るダンス部分が全般的に好きで、
見るたびにきれいだなぁと思う。


自分も昔ジャンルが違うが踊りをやっていて、
大勢で踊るときは、振り付けの先生が、個々人が引き立つ
部分でセンターに立つ人を変えていくのを見ていた。


当然、自分がセンターに行ければうれしいし、
自分の好きな振り付けでセンターにいけなかったときは、
選ばれたほかの人のほうが上手だったのかと失望もした。


同じセンターにしても、横並びでのセンターと、
自分一人が前列にいるセンターとでは喜びがまた違う。
背の高さなどで横並びの場合、センターとしての印象が
薄まることもあるが、
自分一人が前列のときは遠近法もあり、
センターの引き立ち具合がぐっと変わる。


SMAPではいつくらいから、センター位置を交互にする
ようになってきたかはわからないが、
自分がSMAPのダンスを注目するようになったのは、
明らかに草なぎさんがセンターになってからだと思う。


特に、「弾丸ファイター」のV字スタイルで、
右手を突き出して、後列が順繰りに同じ格好をするのを見て、
ああ、草なぎさんの手の突き上げ方が映えるなぁと思った。


振り付けをした方は、草なぎさんのこの動作の美しさをわかって、
この配置にしたのだなと思うが、
しぐさの美しさは身長差を越えて、パフォーマンスを大きく見せる。
特に草なぎさんは、指の突き上げがきれいなのもそうだが、
動作の止めがしっかりしているので、止めた瞬間が最もきれいになる。
ほかにも例を挙げたいところだが、本題はこの先だ。


今日は、「1本満足バー」のCMのパフォーマンスについて
書きたいと思う。


このシリーズのCMは、オンエアされるたびに、
草なぎさんのコミカルさが賛否両論あるように思うが、
大真面目に分析をします。
私も見始めたころは、弾けてて楽しいなぁくらいの
感想だったのが、気になった部分があって、
CMギャラリーでかなり本気で見入ってわかったことがあった。


このCMでは、草なぎさんが振り付けをしていると聞くが、
ご自身の振り付けであるためか、得意な動作を取り入れて
いるようで、動きが実はものすごくしっかりしている。


草なぎさんがセンターで、きれいな動作をしていることが、
実はこのCMのコミカルさを引き出しているように思う。
狂気のようなダンスみたいな表現をネット上で見たりするが、
実は違うと思っていて、顔はコミカルさを出しているが、
ダンスのきれいさは秀逸なのだ。


むしろ、大勢のタレントさんがダンサーではなさそうなので、
その方たちが、ちょっと踊りにくそうにしていることで、
全体のパフォーマンスの完璧度合がちょっとばらけて、
ほどよくシーンを面白くしているのではと思ったりする。


ほかのタレントさんを悪く言うつもりはないので、
そこは誤解されないようにお願いします。
あくまで、パフォーマンス慣れしている草なぎさんとの
比較で以下を書こうと思います。


たとえば、肩を回すシーン。
ここの草なぎさんの左右バランスは見事だと思った。
そもそも肩をそんなに軽く回せる人は多くないだろうし、
利き腕などもあるので、両方が平行にはなりにくい。
なにより、肩ってこんなに回せるの?というくらいの
動きが素晴らしい。


肩のラインが横一線でぶれていないうえに、
頭が動いていないのは草なぎさんだけなのだ。
首がしっかり動作を支えているように、すっと肩から
上が安定している。


また、このときの立っている足のスタンスの取り方が、
見事に中心にあるのだ。
他のかたはどこか体重がどちらかに寄っていたり、
上半身の動きに合わせて揺れていたりするが、
草なぎさんの足は安定して左右の中心がしっかりしている。
幅のとり方も、誰よりも広くてご自分の体重や上半身が
安定する幅というのがわかっているのだと思った。


そして、次の右足に体重をかけて、左足を上げて前進するポーズ。
これも、ほかの方は足も上半身もふらふらしていたりして、
姿勢が定まらないでいるが、
草なぎさんは、たぶん撮影当時は捻挫直後だったと思うが、
よくその状態でバランスを保ってあの動作をしていたなと思うくらい、
ぶれていないのだ。


また、最後に電車に乗って、商品名を言うところだが、
左右に小刻みに肩を揺らすという動きが、
ほかの方は大ぶりだったりするが、
草なぎさんは微妙な左右の揺れをきれいに行っている。


と、3か所くらいをまじまじと見ていて、
ああ、このCMって、基礎がきっちりできている草なぎさんが
中心軸にいて、大勢でパフォーマンスをするからこそ出る味なんだと
つくづく思ったのだ。


ためしに、草なぎさん一人だけに注目してダンスをみると、
とてもきれいに踊っているため、極端にコミカルなCMには
思えなかったりする。


本物のプロだからこそ、
誰よりも見事にパフォーマンスをしきっていて、
CMとして下品にならないようにしているのは、
実は草なぎさんのダンスの美しさなのだと思った。
だからこそ、センターに立ち、中心軸になるような存在なのだと、
改めて思ったのだ。


基本がしっかりできているからこそ、
表情を作ったり、全体を面白く見せたりと変化が出せるのだと、
このCMの作りの面白さを本当に実感した。
もし、草なぎさんがダンスをしないタレントさんであの振り付けを
していたら、このCMが発するパワーは出ないと思う。


中心でダンスの軸を支えている草なぎさんがいてこそ、
後ろで大勢で踊る方たちの動作に味が生まれ、
そのわちゃわちゃした感じがにぎわいとなっているのだ。


まさか、1本満足バーのCMでこんなに語れるとは思わなかったが、
わかったのは、
草なぎさんはSMAPとしてのダンスパフォーマンスも、
CMでのダンスも、同じように懸命に取り組み、手を抜いていないと
いうことだ。


そして、見事な身体能力は、
どんなシチュエーションや、演出や、
コミカルな動作によっても損なわれることなく、
隠そうと思っても隠せないのだと、思った。


きれいなしぐさが身についている人は、
どこまでいってもきれいなのだと思った。


草なぎさんの中心軸に注目しながらCMを観ているのは、
もしかしたら私だけかもしれないが、
本当に、草なぎさんの身体能力を堪能できるCMなのだ。
観るたびに、いつみてもきれいな動作だと満足している。


ずっと、センターで踊り続けるひとであってほしいと思う。


では、また。