草なぎ剛さんの指先


こんにちは、検索迷子です。


先日、草なぎ剛さんの可動域という記事を書いた。
書いてみて驚いたのが、
自分は草なぎさんのことをずっと書いてみたかったのだという発見だった。
気になるポイントが極めて多いのだ。


ということで、
今日も、11日のミュージックステーションを観た感想を書こうと思う。


目を奪われたのは、指先だった。
もともとは、きれいに腕が上がるひとだなとなんとなく観ていた。
毎回、ぶれずにきれいに腕があがり、指先がそろい、軽く後ろ足を引き、
シルエットの美しいひとだと思っていた。


この指のそろい方は、ほかのメンバーに見られないため、
どこで指導されたのだろうと思っていた。


自分も昔、違うジャンルの踊りをやっていたときは、
この指先をそろえるのは本当にしつこく指導された。
多少動きが今一つでも、指先がきれいだと数割増しきれいに見えるのだ。


草なぎさんの場合、
楽曲の内容によって、感情移入の度合いによって強弱はあるが、
下した手を、手のひらを上にして頭上に振り上げるとき、
力強く地球の重力までを一緒に頭上に引き上げるような空気感がある。


今回、両A面である、
Otherside、愛が止まるまでは、それぞれの振り上げの力加減の違いを
とても顕著に感じた。


片仮名のフ、のように手の形を作り、
それを楽曲の間合いに合わせて、ほどよいタイミングで、
ほどよい重力で、ぶんっと引き上げる。


肩が軽いからなのだろうか、メンバーと同じ動きをしていても、
コンマ数秒、振り上がりきるタイミングが早く、到達点も高い。
指先とひじがしっかり伸びているせいか、身長に比べて、
跳ね上がる位置が圧倒的に高い。


そして、振り上げがほかのメンバーよりも速くできるからか、
次の動作にいくまでのコンマ数秒、しっかりそのポーズで固定され、
姿勢がいいためか視線も前方にしっかり定まり、
美しいポーズのまま立っている時間が生まれる。
このポーズが、毎回毎回気になってしょうがない。


たぶん、自分が興味を持ったのは、
SMAPを観ていると、なんだか映像でいつも、
一人だけまっすぐ、すっと立っている存在がいると目の淵でとらえ始め、
あ、草なぎさんだ。
あ、いつもいつもきれいだ。
と気になってきたのが最初だった気がする。


昨日、ミュージックステーションでは、
SMAPの登場した全ての回のターンの数を映像で見せていたが、
個人的には、この草なぎさんの手を振り上げる映像を観たいと思った。



そして指先と言えば、もう一つ。
片手の指で、反対側の手を包み込む動作の指先のきれいさだ。
指がきちんと伸びきっているのもそうだし、
手のひらを見せつつ、
指一本一本を繊細な動きで包み込んでいた。


これまで自分が観たパフォーマンスの中で、
手全体を使う動きのきれいさは感じても、
ここまで指一本一本が命を吹き込まれたような動き、
可憐ともいえるようなその指先の動きは初めて観た気がする。


でも草なぎさんは意識して、この動作を作っているようには見えない。
普通の振り付けとしてやってみたら、
この動きになっていると見える。
計算された動きだとしても、
そこに力みが感じられない柔らかな空気感で手を包む動きをしているため、
空気が柔らかいまま、ふんわりとしているのだ。


指先の動きだけ見ていると、
そのしなやかさは職人のようにも、シェフのようにも見える。
大事な素材をていねいに壊れないように、
でも、思い切りの良さも兼ね備えたような、
中性的だけど、でもやっぱり男性の指。


草なぎさんのファンのかたは、
それぞれの大好きポイントを持っていると思うが、
自分はパフォーマンスをしている草なぎさんに毎回手が止まってしまう。


中居さんの軽やかにジャンプする姿も、
木村さんの骨太な男性的なパフォーマンスも、
稲垣さんのスマートさも、
香取さんの長身ならではのしっかり根を下ろした感じも、
どれも気になるポイントではある。


でも、映像として毎回誰かを追いかけていても、
結局、
コンマ数秒できれいに立っている草なぎさんに目が行く。
間合いの数秒、息継ぎの数秒の間に、
ふっとシルエットが目に飛び込んでくる。


ということを、書きたくなる不思議さ。
いいものは、いい。
美しいものは、美しい。
やっぱり書き残さなきゃと思う。


では、また。