映画 春を背負って レビュー

こんにちは、検索迷子です。


少し時間が空いたが、
先月、笹本稜平原作、木村大作監督、
松山ケンイチ主演の、
春を背負って、を鑑賞した。


春を背負って公式サイト
http://www.haruseotte.jp/sp/


率直な感想を言えば、
大自然の映像は映画館向きで良かったが、
セリフが文語体で古めかしい部分や、
登場人物の背景を描ききれていない部分に、
感情移入がしにくい作品だった。


蒼井優の笑顔は、ああ、蒼井優だなとしか見えず、
豊川悦司小林薫も、上手い役者さんだなと、
役名のなかを生きているというよりは、
当人らしいなと見えてしまった。


松山ケンイチは、逆に、
強烈なものを抑えた自然な演技で、
それがストーリーを無難にまとめていたのかもしれない。


心がざわつくような、過激な展開はないが、
太刀打ちできない自然のなかで、
人は生かされ、さまざまな出来事さえも、
自然の一部なのだと思わされる。


春を背負って、の言葉が意味するものを、
しっかりと受け止めきれなかったのは、
少し残念だ。


山崎まさよしの主題歌、心の手紙、は、
エンディングにあっていた。

春を背負って オリジナルサウンドトラック

春を背負って オリジナルサウンドトラック



こういう静かな印象の映画を観て、
何か物足りなさや雑念が入る自分に気づくと、
作品の出来よりも、
鑑賞するときの自分のコンディションが、
意外と見方を左右するなと思った。


日をあらためて、また鑑賞したいと思う。


では、また。