こんにちは、検索迷子です。
先日、詩人のまど・みちおさんの、
けしゴム、の英訳を紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/kensakumaigo/20140803
今日は同じ詩集から、いびき、を紹介したい。
出典は、
皇后美智子さま選詩、英訳、
Eraser けしゴム、文春刊。
- 作者: まどみちお,美智子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/06/17
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
表題作を紹介したい。
いびき
まど・みちお
ねじを まく
ねじを まく
ゆめが とぎれないように
Snoring
美智子皇后訳
Winding the screw
Winding the screw
To keep the dream going.
いびきが、夢が途切れないようにするねじなんて、
考えもしなかった。
自分では聞くことができないけど、
夜毎、こっそりと、
こうやって、ねじを巻きながら寝ているかもと思うと、
朝が楽しみになりそうだ。
ゆめが途切れないねじを、
起きているときに、ジーコージーコと巻くのは、
何だか必死に生きすぎて、
その必死さゆえに、空回りしそうだ。
知らぬうちに、
無意識に、
誰にも聞かれぬように、
ひそかに、ねじを巻きながら眠っていたい。
自分では聞こえなくても、
ゆめが途切れないように、
ねじを巻いている自分でいたい。
まどさんの詩は、また取り上げたい。
では、また。