あたまにつまった石ころが


こんにちは、検索迷子です。


いま、どういう職業人になりたいか、
改めて考えるなら、専門職として何かを極めたいと思う。


自身は、広く浅くと、職種を変えてきて、
営業も現場も体験し、良かった点もあるが、
時間の積み重ねが必要な専門的な知識はない。


あたまにつまった石ころが、
キャロル•オーティス•ハースト著、
千葉茂樹訳、光村教育図書刊、を読み、
改めてそう思った。

あたまにつまった石ころが

あたまにつまった石ころが


石が好きで、ただ好きだからと収集し、知識を蓄え、
石と関係がある仕事につきたい気持ちを持ちながら、
現実には、違う仕事で生計を立てていた。


ただひたすら、好きだから石を集め、
それがやがて、熱意と知識に気づいてくれる人に見出され、
わらしべ長者のように、
どんどんチャンスが広がり、
科学博物館の館長に就任するにいたる。


お金やポジションが、ということではなく、
好きなこと、好きなものを仕事にできるのは、
本当に幸せな気持ちになるストーリーだ。


この実話のもとに、
専門職という単語は、まるでそぐわない。


でもあえて、ビジネス側に引き寄せて考えたのは、
自分が社会人として歩んだ道、
あたりさわりなく過ごした時間が、
こんなに幸せな老年期につながるだろうかと、
ふと立ち止まりたくなったからかもしれない。


好きで得意なことを、
無心で時間を忘れてやり続けること、
あっただろうか。


柔らかいタッチの絵本をめくりながら、
豊かに生きるとは、
幸せな人生とは、
自分が誰かのために役立つ仕事とは、
みたいなことをしみじみ考えた。


何をしたいのか、
何が好きなことか、
一度、ざーっと広げて、眺めてみようと思った。


あたまにつまった石ころが、
それは、自分にとってなんだろう。


では、また。