こんにちは、検索迷子です。
バレンタインデーに義理チョコをばらまいた、
という話を以前書いた。
それは、本当に小さいもので、
本命がいたわけでもないので、
特にホワイトデーを期待することもなかった。
感覚的には、旅行のお土産を渡すに近いもので、
でも、自分としては初めてそんなことをしたから、
渡したその日はそれなりに緊張していた。
で、ホワイトデー当日の今日。
朝、同僚が席に着くなり、
ゴロゴロたくさんクッキーの箱を出し、
自分以外の人にも一緒に、ペット好きだから、
このパッケージを選んだと、かわいい箱のものをくれた。
午前中に社内で打ち合わせをしたあと、
席を立ったら、
偉い人から、これ、と社用の封筒に入ったものをもらった。
報奨金だからとギャグとともに。
ご家族が選んだのかご本人が選んだのか、
高級デパートのものだった。
夕方、社外の取引先の打ち合わせに行ったら、
真面目な堅い会議の終わりかけのとき、
本日はもう一つ議題があります、と、
自分の目の前の一人が立ち上がって、
これ、全員からと大きい包みをもらった。
その会議で性別が違うのは自分だけで、
全員が高いポジションを持っている人たちだ。
普段は別々の会社で働いているため、
ああ、こういう段取りをメールでやりとりして、
決めてくれたんだなぁと思うと、それだけでじんとした。
上司は、仕事中にいきなり、
あのさー愛情は入ってないんだけどさー、
とか言いながら、ばさっと紙袋をくれた。
自分も義理で配ったとはいえ、
もらう側になると、
相手が自分にどうやって渡そうとか、
何を選べばいいのかと考えてくれたんだとか、
何よりも照れているその姿を見ると、
受け取ったもの以上の価値や豊かな時間がそこにはあった。
普段は見ないお互いの表情だったに違いない。
旅行のお土産とは違う、
お返しをすることがマナーというものに、
なんとなく自分が仕掛けたことによって、
こういう不思議な時間を過ごせたのは楽しかった。
人前で堂々と配っていたため、
何人かでまとめて返そうと思った人もいれば、
一人でと思って行動した人がいたのも興味深い。
年に一度しかできない経験だけど、
初めてこういうことをしてみて、
ちょっと楽しめた。
チョコを渡すくらい、なんてことないことで、
楽しんでしまえばいいんだと思った。
義理のためにお互いお金を使うのもへん、
という気もしないではないが、
これは日常のちょっとした遊びなんだなと思う。
いい表情をたくさん見られたし、
サプライズをたくさんもらって、
よい一日だった。
では、また。