こんにちは、検索迷子です。
仕事の打ち上げで、夜景の美しいところに行った。
その場所というのは、実は自分が毎日働いている高層ビルだ。
いわゆる夜景の名所と言われるところで働いているのだが、
普段はオフィスが低層階にあるため、
その日集まった10名くらいの誰もが、
そのビルの最上階に行ったことがなかった。
幹事になった人のアイデアで、
せっかく名所と呼ばれるエリアで働いているのだから、
それらしく夜景の見えるところが選ばれた。
確かに夜景はきれいだった。
が、仕事仲間とわいわい言いながら見るそれは、
あまりにムードがなく、
あー、きれいだねー、くらいのものだった。
普段は隣のビルしか見えないなかで執務をしているが、
エレベーターを乗り換えれば、
ほんの1分くらいでこんな光景があるなんて、
誰も思いもしなかった。
視点をちょっとだけ変える、
行動を少しだけ変えてみる、
手近なことを楽しむ、
そういうことを幹事さんの計らいによって、
はっとするような光景だった。
にしても、夜景と騒音は共存しないなと思う。
くつろいで夜景を見ているカップルを見ながら、
大勢で騒いでいるのが申し訳ない気持ちになった。
美しい夜景も仕事の打ち上げだと、
楽しみが半減するということがわかったが、
それでも、毎日通っているビルのいつもとは違った楽しみ方を知れてよかった。
せっかく商業ビルにいるのだから、
こういう楽しみをときどき織り交ぜていこうと思った。
きっと、誰もが、
次は少人数で来ようと思ったはずだ。
夜景は美しく、
少し行動を変えれば、
いつだって見られるということを、誰もが思ったようだ。
なかには、浪人時代、このビルまで夜景を見に来ていた、
という偶然の体験を持つ人もいて、
それぞれ、いろんな思いで夜景を楽しんだようだ。
エレベーターを乗り換えるだけで、
ちょっとした気分転換ができるなんて、
これは楽しむしかないなと思った。
美しいものがそばにあっても、
それに気づかないで日々を過ごしているなんて、
ちょっともったいない。
せっかく気がついたのだから、また行こうと思う。
では、また。