あの頃あんなに望んだものが

こんにちは、検索迷子です。


昔、あれほど欲しかったものや、
あれほど楽しかったものや、
あれほど美味しかったものが、
いつのまにか色あせることはないだろうか。


知人と話題にして盛り上がるのが、
子どもの頃、ケンタッキーのチキンほど美味しいものはないと思っていたのに、
おなかいっぱい食べたいと思っていたのに。
大人になって食べなれてしまうと、
子どもの頃に感じた感動とは全く違ってしまうという体験だ。
今でも美味しいけれど、あの頃とは違う、ということだ。


休日、昔、ひんぱんに通った場所に足を運ぶと、
なぜここに毎週来ていたのだろうと思う。
今でも魅力的なのだが、
その街と自分の距離が変わったのだと思う。


あんなに何を見ても楽しく、
何をしても楽しかった場所だったというのに。


あの頃あんなに望んだものが、
いつのまにか、
そんなに大した願いではなかったと気づくとき、
少しせつない思いがする。


望みが叶うとより欲深くなるのだろうか。


手に入らないものを渇望しつづけるものなのだろうか。


あの頃と、変わったのは自分なのかどうか、
それはわからないけど、
時間が経ったからならではの、気持ちの変化ということはわかる。


そういう、甘酸っぱい、
あの頃望んでいたものを、
思い返すことが増えた。


それがあの頃が過ぎて、今、なんだなと思う。


では、また。