人生の旅をゆく2

こんにちは、検索迷子です。


よしもとばななさん著、『人生の旅をゆく2』、
NHK出版を読了した。

人生の旅をゆく 2

人生の旅をゆく 2


『人生の旅をゆく』を読了しレビューした際に、
2があることを知り、続けて読んだ。


前編は旅行色を随所に感じたが、
今回は、心のつながり、
とりわけ身内との心のつながり、
身近な人との心のつながり、
精神の旅、というような要素が強かった気がする。


異国を知るというよりかは、
自分とは違う環境で育った人の家族観を知る、
というような感覚だった。


もともと人との微妙な距離感を描くのが、
よしもとさんならではのものがあると思っていたが、
その濃さが際立っているような一冊だった。


情熱を燃やしながら生きる、
という姿勢は、一冊目と変わらずあとがきに書かれていたが、
その情熱の源ととなるものは、
近親者との関係であり、
自分と歩んでいる人たちにあるのだと、
とてもよくわかった気がする。


自分の経験と照らし合わせて、
それは、とてもよくわかるというものではないが、
こういう経験をしてきたら、
今、こういうことを思う人になるんだなというのは腑に落ちる。


どんな人と出会って、別れていくかも含めて、
人生の旅をゆく、なんだなと思う。
人と関わること自体が、旅なんだなと思った。


では、また。