葉っぱのフレディ

こんにちは、検索迷子です。


一年の終りに、絵本を読んで感動して終えられるなんて、
とても嬉しいことだと思った。


既読のつもりでいたが、
当時、本当に読めていたのだろうかと思った一冊がある。
それが、『葉っぱのフレディ −いのちの旅』、
レオ・バスカーリア著、みらいなな訳、島田光雄画、
童話屋刊だ。

葉っぱのフレディ―いのちの旅

葉っぱのフレディ―いのちの旅


レオ・バスカーリアは哲学者で、
本書が生涯唯一の絵本だと言う。
自分は今回、書籍のほうを探していて、
検索したついでに、あ、この著者なんだと知り、
一緒に読むことにした。


こういう絵本だったのか、と驚いた。


命が生まれ、育ち、枯れてゆき、そして幕を閉じる。
それを、葉っぱたちに人格や個性を持たせながら、
春から順に巡る季節のなかで、葉っぱたちは生きている。


そのあどけなさ、無邪気さが、
恐怖、不安に変わっていく秋から冬、
そして、仲間がいなくなっていく孤独。
向き合う死というもの。


それでも、フレディは息絶えていく瞬間に、
命は永遠に続くということがわかっていたため、
雪のうえで穏やかに生涯を終える。


こうやって自分も生きられるだろうか。
こうやって、幸せに暮らせるだろうか。


一行一行、言葉の一つひとつが染み入り、
何度も戻りながら、写真や絵を見ながら、
じっと考えてしまった。


今日は、もう今年最後の日。


こうやって、永遠のいのちを生きていたいと祈りを込めて、
今年のブログを終りにしたい。


誰ものいのちが、
そのひとにとって、
誰かにとって、
永遠であることを祈りながら。


では、また。