学園祭で

こんにちは、検索迷子です。


少し前、母校の学園祭に行ってきた。
卒業して時間が経過しているが、
先日、ここでも書いたように、仕事でひんぱんに通う街に母校がある。


その準備をしていると思われる現役学生さんを見ながら、
友人を誘って行ってみようかという気持ちになった。


久しぶりに母校にいき、いろんな思いが蘇った。
部分的に改装されていたが、通っていた当時とほとんど変わらず、
ああ、ここでこれをやった、この場所に来たときはあんなことがあったと、
一つひとつが鮮明に思い出された。


当時とはまったく違う思いで、
ただの傍観者となり、模擬店で買い食いしたり、
イベントごとを鑑賞した。


ゼミの成果発表で、指導教授のコーナーもあり、
そこで卒論を書いていたときの苦しかった時期も、
はっきりと思い出した。
今となっては懐かしい思い出となって、
あの当時、あんなに苦しくて、図書館に通い詰めで、
本当に必死だったなぁとしみじみとした。


たぶん、ああいったがんばりかたは、もうできないのだと思う。
仕事とはまるで違う、自分の人生のなかで自分のためだけに成果を出すものだけに、
何度も心が折れそうになり、何度もあきらめかけた。


だけど、指導教授や仲間と励ましあい、
乗り切れたんだと思うと、
この場所に卒業生として来られる日が来たなんて、
とても喜ばしいことだと思った。


ふらりと立ち寄ったゼミの成果発表コーナーで、
現役学生さんから海外での活動の成果を、
写真一枚ごとに丁寧に説明を受け、
今の活動を熱く語ってもらった。


拓かれてない未来をたくさん持ち、
これからどんな仕事に就くにしても、
学生時代の今に、こんなに手広く活動をしている人がいる、
ということは衝撃だった。
どれだけ優秀な職業人にこの人はなるのだろうと思った。


学園祭の賑わいのなか、
その場を楽しみながら、
自分がそこで成しえたこと、
そして、卒業したあとまだできていないことを振り返ることになった。


学びの場は、それだけで磁力がある。
ふたたび学びたい気持ちにもなり、
でも、それを仕事と両立するためにはどうすべきか、
さらに、何のために学ぶのかというのが宿題となって残った。


大学という場所はそれだけでいい空気がある。
この思いを持続して、今の自分を少し見直したいと思う。


学園祭に行ってよかった。
戻れない時間と、進んだ時間に、
何か問いと答えがあるような気がしている。


では、また。