違う職場での一日

こんにちは、検索迷子です。


先日、出社するなり急遽、外部で一日仕事をしてほしいと依頼された。


担当業務ではないのだが、
当日欠員が出てしまい、どうしても会社から、
一名行かねばならないということだった。


事情がわからぬまま現地にいったら、
そこは非常に公共性の高い場所で、
通常の取引先とは違い、普通は一般人は中に入れないところだった。


いわゆるエリートと呼ばれる人たちが働く場で、
テレビで見るような場所だった。


そういうところで一日、
エリートと呼ばれる人たちと席を並べて仕事をすることになった。


表舞台を支える裏方とはいえ、
フロアは日本語と英語が同時に耳に入ってくる。
テレビでしか見ないような緊張するような人物の話題や、
単語もぽんぽん行き交う。


打ち合わせで数時間、会議室で滞在するのとは大違いで、
まさに執務フロアに一日いた。
ついでに、そこの食堂でランチもとってきた。


長いサラリーマン生活ではあるが、
こういう経験をするとは思わなかった。
そして、働く場所とは、千差万別で、
でも、働く場所に集まる人の種類とは驚くほど似ていると思った。


超難関の試験を受け、
ここにいる人たちは同じような高いスキルと、
高いモチベーションを維持して、
このような難しい、一般人ができないようなことをしているのだと思うと、
どうしたら、ここにいられるような子供時代や、
学生時代が過ごせるんだろうと考えてしまった。


部分的には凄い。
でも、円座になって打ち合わせをする声も全部聞こえるなかで、
部分的には、一般企業では少し考えにくいような、
目線の高さや知識の浅さや、のんびり感もあった。


それにしても、と思う。
たぶん、ここにいる人たちは、人員整理とは無縁で、
定年までずっとここにいるのだろうと思った。
そういう確固たる空気が流れていた。


丸一日いたからこそ見えてきたものがあるが、
これは、何かに活用できるような知識というより、
同じ給与労働者でもこんなに違うのかという、
立場の違いを知った経験だった。


こういう一日も悪くないが、
毎日がこの環境だったら、息苦しいかもしれない。
選ばれし者には無縁ということなのだろう。


では、また。