社会起業家の教科書

こんにちは、検索迷子です。


社会起業家という言葉を耳にするようになり、
一度きちんと理解したいと思って本を探していた。


社会起業家の教科書』大島七々三(おおしまななみ)著、
中経出版刊を読了した。

社会起業家の教科書

社会起業家の教科書

社会起業家は呼称


どういう人が社会起業家なのか、理解していなかったが、
それは大雑把にいうと、青年実業家のような、
他人がつけた名称に過ぎないことがわかった。


では、どういう人がそう呼ばれるのか。
それは、世の中のしくみを変えるような仕事を生み出した人に対してなのだ。


「政治家よりもスピーディーに、行政より効率的に」社会を変える、
という項があるが、これが一番しっくりいく説明だった。


また、ボランティアではなくビジネスモデルを作って、
利益をあげることも重要なポイントだ。
主にこうした活動はNPO団体として実施されることが多く、
それは会社組織とは違い、役員報酬などの利益還元ではなく、
次なるビジネス費用として使うことが求められる。


本書では、実際に活躍されている方たちのインタビューを中心に、
活動内容や苦労したポイントなどが書かれている。
何よりもそこには、自分がやらなければ誰がやる、
自分が辞めてしまったらこれを継続する人がいない、
という熱い思いが伝わった。


が、反面、経営面での苦労も多いようだ。
新しいしくみを生み出すならではの、反発や周囲の反対も多い。
それでも、現状を変えたいという力で突き進む馬力の凄さに圧倒される。


学生起業されている人も多く、
就職経験がなくても、学ぶ姿勢があれば、
謙虚に進む気持ちがあれば、
ここまで周囲を動かすのかと驚かされる。

強烈な個人体験が武器になる


「強烈な個人体験が武器になる」という項があったが、
過疎化が進む出身地をなんとかしたい、
貧困と強制労働が進む海外を支援したい、
といった起業家一人ひとりの体験が、
新しいビジネスを生む原動力となっている。


実際に自分も社会に役立つことがしたいと思ったら、
NPO法人ETIC.(エティック)のサイトが役に立ちそうだ。
多くの活躍されている社会起業家がここを利用しているという。


自分の目で見た現実を、
自分が変えたいと思うか。
自分が動こうと思うか。


今の自分には少し遠い気がするが、
このマインドはもらいたと思う。


だからこそ、単語が気になって本を探したのだと思う。
これも何かの一歩になるのだろうか。


では、また。