こんにちは、検索迷子です。
少しまとまった時間がとれていたため、
ずっと読み損ねていた、村上春樹(むらかみはるき)著、
「1Q84(いちきゅーはちよん)」を読了した。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
- 購入: 45人 クリック: 1,408回
- この商品を含むブログ (1247件) を見る
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 432回
- この商品を含むブログ (925件) を見る
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: ハードカバー
- 購入: 70人 クリック: 2,125回
- この商品を含むブログ (644件) を見る
発行から随分時間が経過したため、
細かいレビューというより私的な思いを書いておく。
この本は、主要登場人物である、
青豆雅美(あおまめまさみ)と、川奈天吾(かわなてんご)が、
10歳の頃に出会い、そして20年後に再会ができるかが、
後半の重要な流れになってくる。
ネタバレとなってしまうかもしれないが、
結果としてこの2人は、20年近く何も交流がなかったにも関わらず、
お互いを思い続け、どんどん核心に迫っていき再会を果たす。
これを数年前に読んだとしたら、
たぶん、これはファンタジーだと思って真に受けず、
ただ読み終えただけかもしれない。
でも、私自身にも最近これと近いことが起きた。
ずっと、以前知り合った人と会えないかと思っていた。
会える方法も考えて、行動してみた。
それでもなかなか会えず、もうずっと会えないのではないかと思った。
それが、あるときに加速度的に会えそうな雰囲気がして、
少しずつ会えそうな機運が高まり、
つい先日、本当に思いがけなく会うことができた。
いろんな角度で切り込んでだめだったものが、
その時間の積み重ねをまるで誰かが見ていたかのように、
今がそのタイミングだよ、といわんばかりに、
さっとドアが開いた。そんな感じだった。
準備をしてきたから、いつかは会えると思っていたし、
信じる気持ちを忘れない、
相手のことを考える気持ちを忘れない、
願い続ける、
ということを毎日していた。
ただそれだけとも言えるし、
それだけ意識を集中させてきたというのもある。
でも、他人の力を解することなく、
自分の会いたい気持ちだけで、
それが実現できたのだ。
びっくりするくらい、突然に再会できた。
こんなことは起きるはずがないと否定していたら、
きっとそんな日は来なかっただろう。
だけど、あり得ないかもしれないけれど信じてみる、
そういうところから、開ける時間があるのだと、
我ながらびっくりしている。
そのタイミングで、この1Q84のラストを見たとき、
震えがくるかと思った。
偶然なんてないのかもしれない。
だけど、偶然を引き寄せる思いの力はある。
それこの本で再確認した。
自分がこういう得がたい体験をすると、
ストーリーに対する肩入れも一段と強かった。
会いたい人に会えると信じる。
そのために行動する。
たったこれだけのことをせずに、
いかに時間を浪費してきたのだろう。
信じよう。そして、仕掛けて待とう。
自分にできるのは、どんな小さなアクションでも起こしておく、
ということだ。
そして、信じる気持ちを忘れないことだ。
会いたいと思う人がいるなら、なおさら。
では、また。