「1Q84」で再会を信じる気持ちを育む


こんにちは、検索迷子です。


少しまとまった時間がとれていたため、
ずっと読み損ねていた、村上春樹(むらかみはるき)著、
1Q84(いちきゅーはちよん)」を読了した。

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3



発行から随分時間が経過したため、
細かいレビューというより私的な思いを書いておく。


この本は、主要登場人物である、
青豆雅美(あおまめまさみ)と、川奈天吾(かわなてんご)が、
10歳の頃に出会い、そして20年後に再会ができるかが、
後半の重要な流れになってくる。


ネタバレとなってしまうかもしれないが、
結果としてこの2人は、20年近く何も交流がなかったにも関わらず、
お互いを思い続け、どんどん核心に迫っていき再会を果たす。


これを数年前に読んだとしたら、
たぶん、これはファンタジーだと思って真に受けず、
ただ読み終えただけかもしれない。


でも、私自身にも最近これと近いことが起きた。
ずっと、以前知り合った人と会えないかと思っていた。
会える方法も考えて、行動してみた。
それでもなかなか会えず、もうずっと会えないのではないかと思った。


それが、あるときに加速度的に会えそうな雰囲気がして、
少しずつ会えそうな機運が高まり、
つい先日、本当に思いがけなく会うことができた。


いろんな角度で切り込んでだめだったものが、
その時間の積み重ねをまるで誰かが見ていたかのように、
今がそのタイミングだよ、といわんばかりに、
さっとドアが開いた。そんな感じだった。


準備をしてきたから、いつかは会えると思っていたし、
信じる気持ちを忘れない、
相手のことを考える気持ちを忘れない、
願い続ける、
ということを毎日していた。


ただそれだけとも言えるし、
それだけ意識を集中させてきたというのもある。


でも、他人の力を解することなく、
自分の会いたい気持ちだけで、
それが実現できたのだ。
びっくりするくらい、突然に再会できた。


こんなことは起きるはずがないと否定していたら、
きっとそんな日は来なかっただろう。
だけど、あり得ないかもしれないけれど信じてみる、
そういうところから、開ける時間があるのだと、
我ながらびっくりしている。


そのタイミングで、この1Q84のラストを見たとき、
震えがくるかと思った。


偶然なんてないのかもしれない。
だけど、偶然を引き寄せる思いの力はある。
それこの本で再確認した。


自分がこういう得がたい体験をすると、
ストーリーに対する肩入れも一段と強かった。


会いたい人に会えると信じる。
そのために行動する。


たったこれだけのことをせずに、
いかに時間を浪費してきたのだろう。


信じよう。そして、仕掛けて待とう。
自分にできるのは、どんな小さなアクションでも起こしておく、
ということだ。


そして、信じる気持ちを忘れないことだ。
会いたいと思う人がいるなら、なおさら。


では、また。