酒井穣「君を成長させる言葉」2

こんにちは、検索迷子です。

先日に引き続き、酒井穣（さかいじょう）さん著『君を成長させる言葉』、
日本実業出版社発行から、気になる言葉をピックアップする。

君を成長させる言葉

昨日は、誰かと同じ方向を向いていくこと、
コミュニケーション、心の通わせかたを考える言葉だった。

今日は、後悔しないように生きようと思わせる言葉を選んだ。
今、これを選ぶということは、
リスクをとりにいって、後悔しないで生きろよと、
自分にエールを送りたい状態なのだろう。

後悔をしないように、という言葉がいかに響くか

本書を見ていて、似ているニュアンスを持つ言葉がいくつかあった。
それを紹介したい。
似ていると思ったのは、自分の心の状態がそう読ませたのかも、
と思ったりする。

どう受け止めるかは、その人次第なのだろう。

これは、この言葉に反応した酒井さんの意図なのか、
世の中に、後悔しないようにという教えが多いのか、
それはわからないけれど、面白いと思った。

そして、自分も後悔せずに生きようと思った。
数ある明言のなかで、立ち止まった3つの言葉を引用する。

１つめが、本田宗一郎さんの言葉であう。

CHAPTER1
work
仕事で成長する

words for you 10
チャレンジして
失敗を恐れるよりも
何もしないことを恐れろ。

経営者／本田宗一郎（『心に響く名経営者の言葉』）

本田宗一郎（ほんだそういちろう）さんは、言わずと知れた本田技研の創業者である。
生み出したものの大きさから、この言葉は重みが違う。
でも、逆にいえばこんなにシンプルなことが、
大きなものを生み出す原動力なのかという発見もある。

本田宗一郎 - Wikipedia

心を揺さぶる名経営者の言葉 (PHP文庫)

2つめが、作家の林真理子（はやしまりこ）さんだ。

CHAPTER4
life
ひたむきに生きる

words for you 87
したことの後悔は、
日に日に小さくすることが出来る。
していないことの後悔は、
日に日に大きくなる。

作家／林真理子（『生き方名言新書1　林真理子』）

林真理子さんは、堂々と発言し、伸びやかに暮らし、
感じたまま文章を書いているとエッセイを読むと思いがちだが、
小説を読むと深い思考のなかに身をおき、
言葉を選び抜いて生きているように思う。

後悔、という単語が似合わないような気がするほど、
欲しいものを手に入れ、行動しているように見えるが、
きっと活字にするのは、感情のごく一部なのだろう。
あえて、後悔という文字の力を使って、
伝えようと思った言葉なのだろう。

林真理子 - Wikipedia

生き方名言新書 1 林真理子

そして、最後も作家である村上春樹さんの言葉だ。

CHAPTER4
life
ひたむきに生きる

words for you 64
（サロマ湖100キロウルトラマラソンを終えて）
「リスキーなものを進んで引き受け、
それをなんとか
乗り越えていくだけの力が、
自分の中にもまだあったんだ」

作家／村上春樹（『走ることについて語るときに僕の語ること』）

村上春樹さんがランナーであることを知ったときは、
意外な思いがした。
ストイックに作品に取り組み、そのほかのものを排除して、
静かに日々を過ごしていそうと思ったからだ。

でも、実は熱さを抱えた作品も発表し、
突き動かされものに対するのめりこみ方の凄さを感じている。

村上春樹 - Wikipedia

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

偶然なのだが、私自身過去に、
林真理子さんも、村上春樹さんも傾倒して読破していた時期がある。
時期も同じくらいだろう。

今は小説から離れていることが多いため、
作品も時間が経ってから読んだりする。

それが、偶然お二方の言葉に手を止めた。
それが、後悔をしない、リスクを引き受けるという、
今の自分のテーマに近いものだった。

リスクをとりにいこうかどうか、
リスキーなものに挑める自分であるかどうか、
岐路に立っている気がする。

後悔しないために、
リスキーなものを引き受け、
乗り越えられる自分でいよう。

後悔はしない。
いつだって。

本書とは直接関係はないが、過去に、
励ましの言葉をテーマに記事を書いた。
よければあわせてお読みください。
いま、きみを励ますことば - 検索迷子

では、また。