自由な人生のつくり方

こんにちは、検索迷子です。


先日、本田健(ほんだ・けん)さん著『ピンチをチャンスに変える51の質問
を紹介したが、
その巻末には本田さんが勧める文献が紹介されていた。

ピンチをチャンスに変える51の質問

ピンチをチャンスに変える51の質問

この文献リストは50冊ほどあったと思うが、
一覧を目にしたとき軽いショックを覚えた。


過去数年で、私はその文献一覧の本をかなり読んでいた。
検索迷子でレビューしたものも含まれている。
なのに、今の私はそこから何を吸収してきたのかと思った。


読んで理解したつもりが、
大量に付箋を貼ってメモをして熟読したつもりが、
行動まで伴っていなかった。
そして、今の自分がいるのかと。


もちろん、ほんの数ミリ、その本を読んだ当時からは、
自分はいい方向に行っていると思う。
心の持ちようも変わっていると思う。
でも、ほんの少ししかそれを実感できない。


一から読み返そうかとも思ったが、
既読の本を理解しきれなかった自分を、
罰を与えるように矯正することが目的ではなく、
今、自分に必要だと思う言葉を選ぼうと思った。


だから、あえて未読の中から、
伊藤守(いとうまもる)著、『自由な人生のつくり方』を選んだ。
今日はそれをご紹介したい。

自由な人生のつくり方

自由な人生のつくり方

自由な人生のつくり方、そのための心の持ちよう


伊藤守さんはコーチングの専門家で、
過去数冊、伊藤さんの著書でコーチングのことを学んだ。
その伊藤さんが書く本としては、柔らかそうと思って読み始めたが、
実際に読み始めると、あちこちが痛い、と思うような感覚になった。


130ページ弱で、文字も大きく、
読むのに負担がかかる本ではないのだが、
読みながら、自分のなかにある凝りのようなものが浮かび上がり、
言葉があちこちにささるように響いた。


優しく語りかけるタイプの文章ではない。
説教めいたものでもない。
でも、芯を持って生きていないと、当たり前のことが、
本当に染みると思った。
時に突き放されていると思うような厳しさすら感じた。
そう思うような自分のコンディションなんだと思った。


中身は目次のみ紹介する。
どの章のどの項目が響くかは、その人の痛い箇所なのだと思う。
だから、40項目を一覧として記録しておくに留める。
すべて本書の目次からの引用である。

自由な人生のつくり方


1章 自分を好きになる方法
1.自分が思っていることを受け入れる
2.現実を選ぶ
3.手にしているものが欲しいもの
4.考えていることはただ、考えていること
5.明るい人と暗い人はどう違う?
6.ときには落ち込むこともあっていい
7.自分を批判しない
8.人生の味がわかる人、わからない人
9.あなたはあなたのままでいい
10.自分だって「嫌なやつ」だ
11.知りたいのは自分の本音
12.「いい人」は苦しい


2章 一歩踏み出す方法
13.「やる気」がなくてもやれる
14.行動に気持ちはついてくる
15.目が覚めるようなゴールを立てる
16.心の持ち方を変える
17.好き嫌いを言うのは二流
18.うまくいっていないのは誰のせい?


3章 人とうまくやっていく方法
19.世の中に「苦手な人」はいない
20.嫌いな人は嫌いでいい
21.人と関わる責任は自分にある
22.自分しか話せないことを話す
23.無難なことばかり話すのをやめる
24.相手の話を聞く
25.周りの人の魅力を引き出す
26.仕返しはしないと決める
27.人を引き寄せる人の秘密
28.緊張するのは当たり前
29.人との関係は流動的でいい


4章 毎日が楽しくなる方法
30.人生に理由はない
31.幸せをマニュアル化しない
32.考え込むよりまず動く
33.失敗しなければ成功もない
34.幸福は目的ではなく結果
35.執着心もセットの人生
36.正直でいれば気楽になる
37.原因を探しても問題は解決しない
38.ときには「色眼鏡」で見るのもいい
39.人生はトータルで楽しめる
40.もっと自由になれる


自由な人生をつくるために、
自分が今、手に入れるものはなんだろうか。
逆に手放すものはなんだろうか。


それを考えながら読むと、意外と読むのに時間がかかった。
自由な人生をゴールとするなら、
初読の段階では、まずは自分との対話のスタートであったり、
痛みきってしまった傷口の手当からなのかもしれない。
私にとってはそういう一冊になった。


豊かに自由を手に入れるというよりは、
呪縛や鎖を解くことが、最初に必要なんだと本書で思った。


今、自分を縛っているのは環境ではなく、
自分の心なのだと痛感した一冊である。


自由な人生、きっと手に入れようと思う。
誰にだってその権利はある。
もちろん、私にだって。


自由に生きていいんだと思う。
その自由の意味をきちんとわかってさえいれば。


自由に生きよう。


では、また。