なぜ今それを知りたいの

こんにちは、検索迷子です。


検索迷子はどこにもリンク先を設けていない。
そのため、自分の存在を知るごく一部以外は、
純粋に検索エンジン経由でここに来てくれている。


時折、なぜ今それを知りたいの?と、
胸が締めつけられるような、
せつないキーワードで検索されているのを見かける。


特に今日のようなクリスマスイブに、
この人はどんな気持ちを抱え、
この検索キーワードを打ち込んだのだろうと、
見知らぬ誰かの痛みに一瞬、触れた気がする。


ブログを書いてる本人すら、
なぜその検索キーワードで、流れついてくれたか、
不思議でたまらないものもある。
私は探していた何かの助けになれたのだろうか。
たとえ気休めだとしても、
その人と私が使うキーワードがシンクロしたから、
このブログに来てくれたのだから、
数ミリでも、問いを受け止める安らぎを与えられたのだろうか。


どんなにイベント性の高い一日でも、
こうして日々の迷いや痛みを、
毎日誰かがどこかで検索している。
隣に、すぐそばに、聞ける人がいれば、
なんてことのないものすら、
検索窓に一人、打ち込むしか解決の糸口がない人がいる。


それは淋しいことではなく、
自分で乗り越えようとする強さかもしれない。
でも、本当は、
見えない闇に検索キーワードを投げるより、
もっといい解決方法もあるかもしれない。


いくら、今、フレーズを変えて検索キーワードを打ち込んでも、
リアルにしか解決できないことは多い。


人の気持ちは、検索できない。
本人からしか伝わってこない。


一般論を探してみたところで、
答えは相手と自分との関係性でしかわからない。


なぜ今それを知りたいの?
受け止めてあげたい気持ちと、
もっとほかの方法もあるかもよと伝えたい気持ちと。


どっちの方法すら、
検索迷子のブログでは叶えてあげられないジレンマ。


検索窓に検索キーワードをただ投げる時間は、
花占いに似てるのかも。
何も解決しないとわかりつつ、
何かを方向づけるものに、少しだけすがりたいみたいな気持ち。


なぜ今それを知りたいの?


自分にもそんな検索窓の使い方がある。
答えより、ただ、キーワードを投げるしかない、
そんな真っ白な時間。


一人でも多くの人に答えが見つかりますように。


では、また。