責任と面白さと

こんにちは、検索迷子です。


売上目標を持つ仕事をしてみて、
制作だけの頃よりも当初はストレスがたまるなと思っていた。


だけど、少しずつ慣れてくると、
お金と契約に関わる難しい交渉ごとも、
自分がやるしかないという覚悟が定まり、
その部分に関わることによって、
制作側だけでは知り合えない生々しさと同時に、
お客様への責任とか本音を語るといったことなどで、
ぐんと距離が縮まる瞬間がある。


何度も交渉してあきらめかけていた話が復活したり、
相手から引き合いをもらったりという経験をすると、
自分が制作の人間ではないからこそ知れる、
醍醐味もあるのだと思うようになった。


わずかでも売上をと思って仕掛けていたことが、
すぐにではなくても実を結んだり、
こじれかけた契約をすんなりと両者の落とし所を見つけてまとめきったときは、
制作の現場では味わえない達成感がある。


交渉をするのはしんどいことも多いが、
人と人の感情の調整をするからこそ、
自分が成長できたという実感が持てるようになる。


話し方、説得のしかた、
理論的な展開など何度もシミュレーションを繰り返し、
当日その話をするときは、今でも緊張するが、
それほど気負わず普通に話ができるようになってきた。


物づくりに集中したいと思っていたこともあるが、
物づくりにはその周辺のお金や契約が不可欠だということも、
そして誰かがやらなければならないこともわかってきた。


責任の重さと面白さが共存するのが、交渉に立つということなのだろう。
なにか、それに気づいただけでも、
少しだけ人として成長できたような気がする。


責任が重いことから逃げるだけではなく、
引き受ける覚悟が面白さに発展するのだ、そういうことが少しわかった。


では、また。