組織にいても個人事業化

こんにちは、検索迷子です。 


転職を繰り返してみて実感するのが、
組織にいても、一人一人が個人事業主のように、
一体感のないところが割とあるのだということだ。


隣の席でもまるで別々なことをしていたり、
協力体制がなかったり、
情報共有が皆無だったりするところが、
少なからずあるとわかってきた。


もちろん形式的な会議はあるし、
飲み会もあるし、会話もあるし、
自分が困ったときには相談に親身にのってくれるが、
組織員として一緒に何かを達成しようとか、
プロセスを共有するとかではない。


中途採用ばかりだと、それは顕著で、
個々人の過去の経験を各自で使い、
その会社で新たに経験することも個人レベルにしか落ちない。


さながら同じ名刺を持つ個人事業主のような集団、
そんな思いに駆られることが多い。


自分自身、新卒でいた組織が、
教育体制もキャリアパスもしっかりあり、
誰かが休んでも仕事をカバーしあうのが当然の風土にいたため、
個人事業主的な担当者がいないと、
他に誰もわからないとか、カバーしあわないということに、
かなり面くらった。


組織である意味って何だろうと考えてしまう。
親子ほど年齢が違う人たちが、
給与は違えど同じ仕事を並列でやっていて、
これでいいのかとか、
自分で抱える領域に納得ができなかったりする。


名刺や会社の資源を使い、
自分なりの目標やモチベーションの管理を見つけ、
自分のミッションだけは守り、
でも組織にコミットすることのない、
個人事業主的な働き方は今や当たり前なのかもしれない。


チームを大切にし、
情報共有に心を配り、
一緒に何かを作り上げるなんて、
中途採用同士のなかではよほど強力な牽引役がいないと、
難しいと思っている。


困ったとき、
迷ったとき、
組織にいても個人だなと実感する。
できないことは自己責任で解決するしかない。


組織風土を変えるより、
自分が適応するしかないと思うとき、
牽引役になろうとする意欲が湧かない自分を、
残念に思ったりする。


帰属意識を生まない組織に、
個人事業主みたいな自分を、どう根付かせるか。
そんな、自分だけのことしか、
いつしか考えないようになりそうで、
それを受け入れるのが怖い気がする。


組織風土と個人には適合度があるな、
ふと、そう思う。


では、また。