昔の自分

こんにちは、検索迷子です。


新卒で入社した会社関係の人と仕事に打ち合わせをして、
帰り間際に、一緒にカラオケに行ったことを覚えてるかと聞かれた。


一瞬、何のことかわからなかった。
カラオケに行くような接点があったかどうかもそうだし、
カラオケにいったのも、その会社にいたころ以来だから。
それから何度も転職をしているが、カラオケには全く行ってない。


同じ会社にいたものの部署は違って、
仕事上ほどんど接点はなく、相手は私をよく知っているふうだったが、
私は名前をうっすら覚えているという程度の人だった。
共通の知人がたくさんいることはわかったが、
はて、一体いつカラオケにいったのやらと話しながら思い返した。


思い当たったのが、後輩が退職するときに、
他の部門からも参加している人がいたなということだった。
聞けばやはりその場だったらしく、
私は全く記憶にはなかったのだが、
その人は私が何を歌ったかまで覚えていた。


まさか、随分時間が経過してから、
自分が一番最後に歌ったカラオケの話を、
しかも仕事相手から言われるとは思わなかった。


悪いことをしているわけではないが、
人の記憶にへんなものを植え付けていたんだなと思うと、
微妙に気まずい感じがした。


私にとってはただの同じ会社にいた一人だった人が、
私自身がその会社ではかなり社歴が長かったためか、
いろんな意味で記憶に残っていたようだ。


時間は経過して直接接点は投じなかったものの、
何か新卒でいた会社という共通項があったことにより、
他のパートナーさんにはない近しいものを感じた。


それにしても、昔の自分を知る人に会うのは恥ずかしいものだと、
なんとなく思った。
思った以上に成長もしておらず、
でも年齢だけは重ねていて、
たまたま今回、途切れた接点をつないでくれる人がいたおかげで、
こうして不思議な縁となった。


いい記憶に残るような行動だったら、どんなによかったか。
カラオケじゃあ、ちょっとかっこつかないなぁと苦笑いした。
昔の自分より、今の自分は良くなっていることがあれば、
それも挽回できるのだが。
それは、相手が今後ジャッジしていくことになるのだろう。


冷や汗をかくようなへんな打ち合わせの終わり方となった。
昔の仕事仲間と仕事をする可能性があるなんて、
それはそれで緊張することなのだが、
何かほんの少し距離が縮まったような気もした。


ほどよくさらけだし、
ほどよく緊張感を持ちながら仕事をするのも悪くないかも。


昔の自分を知る人だからこそ、
甘えるのではなく、
過去の自分のイメージを乗り越えたいなと思う。


では、また。