こんにちは、検索迷子です。
いろんなパートナー会社のかたと仕事をしていると、
全く同じような仕事をしていても、考え方が両極端にふれるものだと、
感じるようになった。
たとえば、同じような無理難題を相談したときに、
ある会社さんは、お客様を敵であるかのように怒り、
ある会社さんは、文句一つ言わず、むしろ提案を付加させてきて、
相手のやりたいことにとことん寄り添ってくれる。
なぜ、同じような事態にこんなにも対処が違うのかと考えると、
組織の規模で守るべきものや、配置する人員計画だったり、
工数管理がしっかりしていたり、
コスト面にシビアだったりして、
計画通り物事が進まないと困るところは、
少しでも条件が変わると感情が負の方向にしか向かなくなる。
対して、計画が狂うことは常にあると腹をくくっているところは、
多少のことでは動じず、変更された条件から考え直すことを何度繰り返しても、
それを受け止めてくれている。
また、良くも悪くも全体でどうかとか、
成果物がどうかという目線で考えているため、
細部の管理は自然と後回しのこととして、優先順位を下げている。
頼む側からすると、いつだって無理を聞いてもらえ、
文句を言われないほうが心理的にはやりやすい。
依頼をするたびに、同時に文句のシャワーを返されていては、
担当窓口だってしんどい思いをする。
それぞれの会社がそれぞれの会社の倫理観を持ち出し、
それを相手方に強要するのは確かにおかしいが、
守りたいものを守るだめだという気持ちもわからなくはない。
不思議なのは、なぜそれぞれの組織で、
それぞれの考え方が根付いたかだ。
本当のプロというのは、できるだけ動じずに、
未来方向だけを向いて物事に対処できる存在なのかなと思う。
条件が変わるたびに怒るというのだって、エネルギーが必要となる。
今やるべきことに集中して、
問題点はあとからまとめて次回用の反省にすることを、
あえて選んで進む道だってあるのだ。
それをいちいち手を止めて、
作業を進め字に怒鳴りあうことにどんないみがあるというのだろうか。
どこでプロと認められるか。
そして、どこで集中できるか。
各社さんの反応を見ながら、
組織としてお客様にかわいがられることの難しさを感じる。
あれもこれもと叶えるのは難しくとも、
相手のやりたいことを聞き出すことだって大事だ。
プロと呼べる人は、本当の本当はわずか一握りだろう。
そこに、きちんと食い込んでいけるかどうかで、
将来の仕事の幅の広がりはまるで違ってくる。
パートナーさんの態度を見ながら、
発注側の自分は、そういうパターンをいくつも見ることになる。
なんでもやりますと安売りできないだけに、
プロとしての本領発揮には、まだまだ課題はありそうだ。
では、また。