やる気があってもなくても

こんにちは、検索迷子です。


仕事にモチベーションは不可欠だと思っていた。
が、実際はあまりに多忙だったり、
自分ではコントロールできないほどの量のことが振ってくると、
モチベーションがとも言っていられないことが多い。


今日、ある外出先に上司と出向こうとして、
そこへいく直前に、別な客先に同行してほしいと別の部署から依頼されて、
一人で初めての場所に急遽出向くことになった。


客先から連絡が入り、呼ばれることはありがたいのだが、
自分の予定が全くたたず、
一時間以上の片道の移動時間をかけて出かけることが多い。
自分の時間であるようで、まったく自分の時間ではないように、
スケジュールが突発的に入る。


客先の状況調査や提案資料の用意をするのも、
わずかな社内にいる時間に効率よく済ませねばならない。
こういうのは、内勤でずっといるころにはなかった習慣だ。
丁寧に資料を作ったり見直すこともなく、
とりあえず情報をかき集めて、もてるものを持ってでかけている。


強く提案したいことや、さして問題がなさそうなところでも、
同行者の思いもあって、手を抜けない。
何かを的確に提案せねばと、移動中にも必死に企業研究を重ねる。


熱意とかモチベーションは仕事を継続するために大切だけど、
そのどちらかが少し欠けていても、目の前にはこなすべきことがある。


やる気があってもなくても、
やりたくてもやりたくなくても、
こうして、誰かが出したお題に対して、
組織としてのミッションを果たし、自分の役割を全うすることが、
ごく普通に受け止められていっている。


こういうものを作りたい、
こういうものを世の中に発信したい、
そういう気持ちは忘れたくないと思いつつ、
まるで学生時代のレポート課題のように、
客先にいく時間のために何かをたんたんと用意している。


それがいいか悪いかではない。
それがチームで働くということの役割なのだと思う。


やる気がと言えるほど、選べる仕事は少ない。
以前はもっと、何か噛み付いていたようなことすら、
やる気というものを消し去って、
ただ消化することだけに集中しようと思っている。


モチベーションが高かろうが低かろうが、
今、目の前にあるものはやらねばならない。
そんな基本的なことをつくづく実感する。


初めましてのその瞬間から、
プロとして認めてもらうために、
短時間でいかに成果を出すか。
それだけに集中する力が鍛えられていくような気がする。


やる気を仕事の尺度からはずしてみたとき、
何か本当のすべきことが見えてきそうな気がした。


では、また。