攻守入れ替えの立場

こんにちは、検索迷子です。


お客さんに会う仕事をしながら、同時に、発注者として、
外部の協力会社さんと会うことが多い。


今日も、ある一時間は社内にいて、営業をかけられる側として話を聞き、
その終わった直後に外出して、
今度は自分が営業をする側となっている。


こうした真逆の立場を一日のうちにこなしていると、
営業をされる側の立場で、営業をしている人のスタイルから学ばせてもらう、
そういったことが増えた。


今、節電の関係もあるが、
初対面で来社される営業のかたたちが、
どっと汗を額に出して、懸命に自社の説明をしていたりするシーンに出くわす。


一段落ついたころを見計らい、
室内が暑いので、上着を脱いでくださって結構ですよと言っても、
それを遠慮される方は多い。そして、
何人かの方は、暑さよりも緊張していて、、、とおっしゃる。
そして、汗をぬぐいながら説明を続けられる。


ああ、そうなのかと納得したりする。
私自身、あまり緊張はしないが、精神的にどきどきはしている。
人が緊張して、私をお客だと思って、
必死に営業トークをしているのを聞きながら、
どれだけこの時間のために自社を研究したり、
資料を準備してきてくれたり、
同行者と作戦を練ってきたりしたのだろうかと思いを馳せる。


それは、まさしく私が日々やっているようなことなのだ。
相手は、売り込みだとひとくくりに聞いているが、
その同じ一時間のなかでどれだけの準備が含まれているのか、
相手はどんな反応を私に期待しているのか、
そういったことを考えながら聞いている。


そして、自分の営業活動に取り入れられそうなことがあれば、
私も同じようなことをやってみようと考えてみたりする。



意外と同僚の営業スタイルというのは、知る機会は少ないが、
営業だからこそ、営業される経験というのは必要なことだと思った。
攻守を入れ替えることによって、自分が実際に活動する際に、
ヒントをたくさんもらえている。


いつも発注者、いつも受注者の一方では見えないことが、
両方を経験することによって見えてくるものがある。


どう取り込むかは自分次第だけど、
漫然と話を聞いていた時代より、ずっと今のほうが真剣味が増した。


攻守がいつも同じ立場というのも、深堀していけることだと思うが、
逆の立場がわかってこそ、やれることの可能性は広がる。


攻守がいつも同じ方向だと、見失ってしまうものがある。
力関係に依存した仕事をしてしまうかもしれない。


外部の人と会うことで、自分のスキルに照らし合わせて、
いろいろ思うことが増えた。
いいものを取り込みながら、オリジナリティあふれるものを、
うまく説明できるようになっていきたいと思った。


とくに立場が弱い存在であればあるほど、
謙虚さを大切にしつつ、
大胆に行動できなければならないのだとわかった。


文句を言うより、まずは動く。
それだけで、何か大きく世界はあわりそうな気がしている。



では、また。