話してしまえば気が晴れる

こんにちは、検索迷子です。


外回りをして、提案営業をする日々に入り、
意外なことに気づいた。
それは、多くの人と話をしてどんどん物事を動かしていけば、
一つ一つのストレスは緩和されるということだ。


従来、ずっと制作寄りで社内にいることが多かったため、
わりと、手堅く制作現場の人間として話してきた。
が、折衝ごとが増えてくると、案件が煮詰まっていないとか、
あいまいだったりとか、知識不足だったりする件でも、
いきなりお客様のところに出向き話をしなければならないこともある。


そうすると、相手から学ぼうとか、
やりながら、最善の方法を調整しようという気持ちになり、
自己完結ではできないことを受け入れて、
とりあえず目先のことに取り組み、どんどん会話をする先を広げて、
なんとか解決方法を見つけ出そうという気持ちになってきた。


自分は未熟だけれども、教えを請う姿勢を持ってさえいれば、
結構先に進めるものだなと思ったりする。
制作現場にいたころは逆に、自分はプロなのだと意識があり、
下手に出られなかったことも、今では随分と平気になった。


そして、驚くことに、抱えている案件とか難易度の高いことが増えても、
あまりストレスをためなくなってきた。
困ったときは、誰かに相談したり、話してしまえば、
なんとなく解決に向かい、気持ちも晴れるとわかってきた。


溜め込まず、どんどん吐き出すことによって、
仕事は進み、ストレスにもならなくなってきた。
話を誰かにしてみればいい、それだけなのだと思うようになってきた。


不思議なもので、制作現場にいたころより、
ずっとプロとしての意識や、自分でもやれるのだという気持ちになり、
折衝ごとや未知なる案件が怖くなくなってきた。
それに、何か明るく元気に人と話ができるようになってきた。


同じような仕事をずっとしてきたはずなのに、
社内外の折衝をする肩書きをつけられたことにより、
誰にも代わってもらえないのだという責任も芽生え、
自分のトークでクロージングまで持っていかなくてはならないと自覚した、
そういうことも大きい。


自分の対話力でなんとかしなければならないと思うと、
無駄に軋轢を生むような発言とか態度もとらなくなり、
わりと周囲と温厚に接することができるようにもなってきた。


話をしてみればいい、それだけだったのかなと思う。
話をしなければ、無駄な憶測をするだけなのだから、
ストレスに感じる時間も長い。
それならば、直接出向き、すぐに電話をしてという基本的な動作を、
さっとしてしまえばいいのだと思うようになってきた。


迷っているときほど、話してしまえば気が晴れる。
少なくとも、解決に一歩近づく。


そんなささいな発見をしただけでも、
職種を変えてみてよかったと思ったりする。


では、また。