ノー残業デーが生むもの

こんにちは、検索迷子です。


いくつかの会社で働いてきたが、
今いるところは、ノー残業デーがものすごく徹底されている。


定時直後に館内放送が流れ、
人がわらわらと帰って行く。
節電のためではなく、本当にフロアの電気がどんどん消えていく。
定時を30分も過ぎたら、人が数えられるほどしかいない。


ノー残業デーを掛け声にする会社は多いが、
名目ばかりで実施されている企業はないのだと思ってきた。
が、実際にあるのだと知ったことは新鮮だった。


多くの人が定時に帰る姿を見ていると、
残業している自分がナンセンスに思えたり、
あるいは、時間管理ができない無能な人間に思えてくる。


そして、節電ということもあり、
自分一人の残業のために、フロアの電気をつけておくことが、
ためらわれる。


これは、本当に今日やらなければならないのかと、
あらためて問い直すきっかけとなる。


特定の一日ではなく、週のこの日ばかりは、
本当にノー残業デーだという実践度合いを数週間でみて、
何かとてもいいことだと思った。
全員が早く帰るモードで仕事をしている。
そして、実際に早く帰っている。


いつもより早く帰れると、時間の使い方にゆとりが生まれてとてもいい。
ゆったりとできる気がする。
何よりも、確実にこの曜日は早く帰れるし、
気後れしなくていいという一日があるのが助かる気がする。


モーレツに働くばかりが、大人のすることではない。
きちんとメリハリをつけて、
バランスのいい人間らしい生活をしていてこそ、
何か頭の回転がすっきりすることもあるのだ。


ノー残業デーが実施されている場所で、
なんだかよかったなと思った一日である。


働いて擦り切れてしまうより、
中休みをとることの大切さがわかる。
会社以外の時間をとれることって、豊かなことだと思った。


息切れしないためには、こういう時間をていねいに過ごしたいものだ。


では、また。