こんにちは、検索迷子です。
日々の習慣を見直すだけで、チャンスがやってくるとしたら、
自分の行動を変えられるだろうか。
そして、それが人としてのスキルそのものだとしたら、
自己改革していくことはできるのだろうか。
そういうことを考えながら一冊の本を手にした。
『チャンスがやってくる15の習慣』レス・ギブリン著、
渋井真帆(しぶい・まほ)訳の本がそれだ。
チャンスがやってくる15の習慣―Skill With People
- 作者: レス・ギブリン,渋井真帆
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/03/02
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
この本は、渋井さんがビジネスパーソンに向けて訳したためか、
チャンスがやってくる、というタイトルになっているが、
原題は『Skill with People』、スキルを持つ人といった意味合いだ。
- 作者: Les Giblin
- 出版社/メーカー: Les Giblin
- 発売日: 1968/01/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (2件) を見る
事例などは確かに働いている人向けのものもあるが、
レス・ギブリンの著者プロフィールによると、
原書はコミュニケーションの教本として、成功者たちに読みつがれ、
累計500万部以上を記録、とあるように、
コミュニケーションの本として、どんなシーンにも対応できそうだ。
1968年発売の本だが、現代においても活用できる内容となっている。
コミュニケーションの基本は、いつの時代も不変なのだとわかる。
チャンスをつかむための行動習慣として読むのもよし、
人としてのスキルを磨く意味で読むのもよし、
いずれにしても、自分がこの本から得たことを行動できるか、
それが今後の鍵になっていくのだろう。
人間の法則
行動することを促すかのように、最初に行動を動機づける3つのデータがある。
そこには特に解説はされていない。
人間の法則1.人は何に頼るのか?(何を基準に買うのか?)
1%−味覚、1.5%−触覚、3.5%−嗅覚、11%−聴覚、83%−見た目
人間の法則2.人はどういうときに情報を記憶するのか?
10%−読んだとき、20%−聴いたとき、30%−見たとき、50%−見て、聴いたとき、70%−口に出して言ったとき、90%−口に出しながら、行動したとき
人間の法則3.
学ぶ手段
聞くだけ−3時間後の記憶70%、3日後の記憶10%
見るだけ−3時間後の記憶72%、3日後の記憶20%
見て、聞く−3時間後の記憶85%、3日後の記憶65%
実践することが大切と言われるより、このデータが伝えるものは大きい。
チャンスがやってくる15の習慣とは
習慣は15こだが、15この中にはさらにルールがあったり、
コツがあったりするようだ。それを引用していこうと思う。
本書120ページほどの比較的薄い本のため、詳細に書きすぎると、
それだけで全部を伝えきってしまいそうなため、
その習慣にまつわるエピソードや著者の思いは、
直接本書を読まれたほうがいいだろう。
チャンスがやってくる15の習慣
- -
習慣1.人は自分にしか興味がない、と知っておく
- -
習慣2.相手のことだけ話題にする
- -
習慣3.認めれている、と相手に感じさせる
「大切です」を伝える7つの秘訣
1−相手の話に耳を傾ける。
2−相手をほめる。
3−話しかけるときには、相手の名前を呼び、折に触れて、相手の写真を使う。
4−答える前に間を置く。
5−相手のことを話すための言葉「あなた」を使う。
6−人を待たせたことをきちんと認める。
7−グループで話す場合は、グループのひとりひとりに気を配る。
- -
習慣4.とにかく、同意する
同意できる人になる6つの心得
1−同意する習慣が身につくよう努力する。
2−同意するときは相手にそれを知らせる。
3−相手に同意できなくても、どうしても必要な場合を除いて、反対しない。
4−自分がまちがっているとわかったときは、すなおに認める。
5−自分の意見を一方的に主張するのを控える。
6−けんか好きの人間には、取り合わない。
- -
習慣5.聞き役に徹する
聞き上手の5つのルール
1−話している人の方をきちんと見る。
2−話し手の方に体を傾け、熱心に聞く。
3−質問する。
4−相手の話題の腰を折らないようにし、別の話題を持ち出さない。
5−相手の言葉「あなた」を使う。
- -
習慣6.相手の求めているものを見つける
- -
習慣7.あなたの意見は「ある人の意見」として語る
- -
習慣8.「ノー」とは言わせない状況にする
「ノー」とは言えない5つの状況
1−「イエス」と言う理由を示す。
2−「イエス」としか答えられない質問をする。
3−「イエス」と言ってもらうための質問をするときは、確実を期すため、ちょっとした工夫を。質問しながら、「イエス」と言うようにうなずきましょう。質問は「あなた」という言葉から始めましょう。
4−どちらを選んでも、答えが「イエス」となる二者択一の質問をする。
5−相手が「イエス」と答えると確信を持って質問する。そのとき、あなたが「イエス」という返事を確信していることを、相手に知らせる。
- -
習慣9.会った瞬間に笑顔を向ける
- -
習慣10.1日に3人、ほめ言葉をかける
ほめ方の2つのルール
1−ほめるときは心からほめる。
2−その人自身をほめるのではなく、その行動をほめる。
- -
習慣11.相手のミスに、怒りで反応しない
ミスを納得させる7つのルール
1−そばに誰もいない場所で行う。
2−ミスを指摘する前に、必ずねぎらいの言葉や、ほめ言葉をかける。
3−その人個人を批判するのではなく、行動を批判する。
4−解決方法を示す。
5−命令するのではなく、強力を求める。
6−1回のミスにつき、批判は1度まで。
7−なごやかな雰囲気でしめくくる。
- -
習慣12.「ありがとう」と、声に出す
感謝が伝わる5つのスキル
1−心をこめて「ありがとう」と言う。
2−感謝の言葉は明確にはっきりと言う。
3−相手の顔をきちんと見る。
4−名前を呼んで感謝する。
5−感謝する訓練をする。
- -
習慣13.自分には価値がある、と信じる
あなたの価値を高める5つのルール
1−率直に話す。
2−意気込みを示す。
3−心配しすぎない。
4−他人をおとしめて、自分を偉く見せようとしない。
5−人や物を悪く言わない。
- -
習慣14.5つのルールを守って話す
話し上手の5つのルール
1−話す内容をきちんと知っておく。
2−言いたいことを言ったら、すぐ終わる。
3−聞いている人の顔を見ながら話す。
4−聞き手が聞きたがっていることを話す。
5−演説しようとしない。
- -
習慣15.この習慣を実践する
渋井さんは、講師として駆け出しの頃、この本を原書で人に紹介されたようだ。
そのとき、いつしか仕事が軌道に乗って売上が1億を超えたら、
版権を獲得し、自ら翻訳をしたいと思っていたという。
それが実現したのが本書だ。
本書と出会い、書かれていることを実践してきた結果として、
翻訳したいという思いを叶えたのだ。
シンプルな言葉は、読めば読むほど奥が深く、
そして、実践できそうでいてできていないことも多いと気づく。
最初の人間の法則にあるとおり、ただ活字として読むだけでなく、
行動しながら自分を変化させていくことが、
チャンスへの近道なのだろう。
見ているだけでは、3日後には20%しか残らない。
引用して入力していても、きっと同じようなものかもしれない。
人とコミュニケーションをとりながらしか、
スキルとして身にはつけられないのだなと思う。
相手があってこその、コミュニケーションスキルなのだから。
相手がいてこそ、認めてもらえるチャンスもくるのだから。
誰かと話すことからしか、チャンスは開けないのだ。
それをあらためて思った。
渋井さんの他の著書については、過去にレビューしていますので、
よければあわせて読みください。
夢と想いを成功につなぐ
お金の常識
では、また。