人としてのスキルを磨く

こんにちは、検索迷子です。


日々の習慣を見直すだけで、チャンスがやってくるとしたら、
自分の行動を変えられるだろうか。
そして、それが人としてのスキルそのものだとしたら、
自己改革していくことはできるのだろうか。
そういうことを考えながら一冊の本を手にした。


『チャンスがやってくる15の習慣』レス・ギブリン著、
渋井真帆(しぶい・まほ)訳の本がそれだ。

チャンスがやってくる15の習慣―Skill With People

チャンスがやってくる15の習慣―Skill With People


この本は、渋井さんがビジネスパーソンに向けて訳したためか、
チャンスがやってくる、というタイトルになっているが、
原題は『Skill with People』、スキルを持つ人といった意味合いだ。

Skill With People

Skill With People


事例などは確かに働いている人向けのものもあるが、
レス・ギブリンの著者プロフィールによると、
原書はコミュニケーションの教本として、成功者たちに読みつがれ、
累計500万部以上を記録、とあるように、
コミュニケーションの本として、どんなシーンにも対応できそうだ。


1968年発売の本だが、現代においても活用できる内容となっている。
コミュニケーションの基本は、いつの時代も不変なのだとわかる。


チャンスをつかむための行動習慣として読むのもよし、
人としてのスキルを磨く意味で読むのもよし、
いずれにしても、自分がこの本から得たことを行動できるか、
それが今後の鍵になっていくのだろう。

人間の法則


行動することを促すかのように、最初に行動を動機づける3つのデータがある。
そこには特に解説はされていない。

人間の法則1.人は何に頼るのか?(何を基準に買うのか?)
1%−味覚、1.5%−触覚、3.5%−嗅覚、11%−聴覚、83%−見た目


人間の法則2.人はどういうときに情報を記憶するのか?
10%−読んだとき、20%−聴いたとき、30%−見たとき、50%−見て、聴いたとき、70%−口に出して言ったとき、90%−口に出しながら、行動したとき


人間の法則3.
学ぶ手段
聞くだけ−3時間後の記憶70%、3日後の記憶10%
見るだけ−3時間後の記憶72%、3日後の記憶20%
見て、聞く−3時間後の記憶85%、3日後の記憶65%

実践することが大切と言われるより、このデータが伝えるものは大きい。

チャンスがやってくる15の習慣とは


習慣は15こだが、15この中にはさらにルールがあったり、
コツがあったりするようだ。それを引用していこうと思う。


本書120ページほどの比較的薄い本のため、詳細に書きすぎると、
それだけで全部を伝えきってしまいそうなため、
その習慣にまつわるエピソードや著者の思いは、
直接本書を読まれたほうがいいだろう。

チャンスがやってくる15の習慣

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習慣1.人は自分にしか興味がない、と知っておく

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習慣2.相手のことだけ話題にする

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習慣3.認めれている、と相手に感じさせる
「大切です」を伝える7つの秘訣
1−相手の話に耳を傾ける。
2−相手をほめる。
3−話しかけるときには、相手の名前を呼び、折に触れて、相手の写真を使う。
4−答える前に間を置く。
5−相手のことを話すための言葉「あなた」を使う。
6−人を待たせたことをきちんと認める。
7−グループで話す場合は、グループのひとりひとりに気を配る。

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習慣4.とにかく、同意する
同意できる人になる6つの心得
1−同意する習慣が身につくよう努力する。
2−同意するときは相手にそれを知らせる。
3−相手に同意できなくても、どうしても必要な場合を除いて、反対しない。
4−自分がまちがっているとわかったときは、すなおに認める。
5−自分の意見を一方的に主張するのを控える。
6−けんか好きの人間には、取り合わない。

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習慣5.聞き役に徹する
聞き上手の5つのルール
1−話している人の方をきちんと見る。
2−話し手の方に体を傾け、熱心に聞く。
3−質問する。
4−相手の話題の腰を折らないようにし、別の話題を持ち出さない。
5−相手の言葉「あなた」を使う。

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習慣6.相手の求めているものを見つける

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習慣7.あなたの意見は「ある人の意見」として語る

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習慣8.「ノー」とは言わせない状況にする
「ノー」とは言えない5つの状況
1−「イエス」と言う理由を示す。
2−「イエス」としか答えられない質問をする。
3−「イエス」と言ってもらうための質問をするときは、確実を期すため、ちょっとした工夫を。質問しながら、「イエス」と言うようにうなずきましょう。質問は「あなた」という言葉から始めましょう。
4−どちらを選んでも、答えが「イエス」となる二者択一の質問をする。
5−相手が「イエス」と答えると確信を持って質問する。そのとき、あなたが「イエス」という返事を確信していることを、相手に知らせる。

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習慣9.会った瞬間に笑顔を向ける

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習慣10.1日に3人、ほめ言葉をかける
ほめ方の2つのルール
1−ほめるときは心からほめる。
2−その人自身をほめるのではなく、その行動をほめる。

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習慣11.相手のミスに、怒りで反応しない
ミスを納得させる7つのルール
1−そばに誰もいない場所で行う。
2−ミスを指摘する前に、必ずねぎらいの言葉や、ほめ言葉をかける。
3−その人個人を批判するのではなく、行動を批判する。
4−解決方法を示す。
5−命令するのではなく、強力を求める。
6−1回のミスにつき、批判は1度まで。
7−なごやかな雰囲気でしめくくる。

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習慣12.「ありがとう」と、声に出す
感謝が伝わる5つのスキル
1−心をこめて「ありがとう」と言う。
2−感謝の言葉は明確にはっきりと言う。
3−相手の顔をきちんと見る。
4−名前を呼んで感謝する。
5−感謝する訓練をする。

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習慣13.自分には価値がある、と信じる
あなたの価値を高める5つのルール
1−率直に話す。
2−意気込みを示す。
3−心配しすぎない。
4−他人をおとしめて、自分を偉く見せようとしない。
5−人や物を悪く言わない。

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習慣14.5つのルールを守って話す
話し上手の5つのルール
1−話す内容をきちんと知っておく。
2−言いたいことを言ったら、すぐ終わる。
3−聞いている人の顔を見ながら話す。
4−聞き手が聞きたがっていることを話す。
5−演説しようとしない。

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習慣15.この習慣を実践する


渋井さんは、講師として駆け出しの頃、この本を原書で人に紹介されたようだ。
そのとき、いつしか仕事が軌道に乗って売上が1億を超えたら、
版権を獲得し、自ら翻訳をしたいと思っていたという。
それが実現したのが本書だ。
本書と出会い、書かれていることを実践してきた結果として、
翻訳したいという思いを叶えたのだ。


シンプルな言葉は、読めば読むほど奥が深く、
そして、実践できそうでいてできていないことも多いと気づく。
最初の人間の法則にあるとおり、ただ活字として読むだけでなく、
行動しながら自分を変化させていくことが、
チャンスへの近道なのだろう。


見ているだけでは、3日後には20%しか残らない。
引用して入力していても、きっと同じようなものかもしれない。
人とコミュニケーションをとりながらしか、
スキルとして身にはつけられないのだなと思う。


相手があってこその、コミュニケーションスキルなのだから。
相手がいてこそ、認めてもらえるチャンスもくるのだから。
誰かと話すことからしか、チャンスは開けないのだ。
それをあらためて思った。


渋井さんの他の著書については、過去にレビューしていますので、
よければあわせて読みください。
夢と想いを成功につなぐ
お金の常識


では、また。